JR東日本 24年度文部科学大臣表彰「創意工夫功労者賞」の表彰伝達式
JR東日本は19日、2024年度文部科学大臣表彰「創意工夫功労者賞」の表彰伝達式を東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで行った。
本年度の同賞は、新幹線統括本部北上新幹線保線技術センターの藤田知大氏と堀岡知元氏の「線路総合巡視用諸車の考案」が受賞した。
線路点検時の移動手段としては、2人乗り線路点検用カートがあるが、重量(約60㌔)の点から複数人で運搬する必要があり、特に高架上線路への搬入は困難だった。両氏は今回、小型・軽量(約20㌔)の「1人乗り線路点検用カート」の開発を行い、カートを1人で運搬できるようになり、線路点検業務の効率化を実現した。
式には、伊勢勝巳副社長・イノベーション戦略本部長、鈴木均常務・鉄道事業本部副本部長、池田裕彦常務執行役員・新幹線統括本部長・鉄道事業本部副本部長、加藤修常務執行役員・イノベーション戦略本部副本部長・鉄道事業本部副本部長らが出席。伊勢副社長から両氏に賞状とメダルが授与された。
伊勢副社長は「受賞を心からお祝い申し上げる。これから生産年齢人口減少に伴い人手が不足していくが、今回の業績は現場で大きな負担となっていた課題を解決につなげた取り組みだ。ぜひ自箇所のみならず、全社的に改善のマインドを広めていっていただきたい」と激励した。
これに対し堀岡氏は「このような名誉ある賞を受賞したことは光栄であり、関係者の皆さまに感謝申し上げる。この栄誉に恥じることのないよう、これからも精進を重ね、現場業務に直結するような技術革新に挑戦し、会社のさらなる成長に貢献し続けたい」と答辞を述べた。
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本年度の創意工夫功労者賞について、JR東日本グループ会社と協力会社では8件が受賞している。
受賞件名と受賞者は次の通り(敬称略)。
「鉄道車両改造工事に伴う専用ラックの考案」=小沼健太、滝口将史、福田靖(JR東日本テクノロジー東京支店)▽「連結器検修ラインの改良」=須賀聡、本杉勇人(同大宮支店)▽「半永久連結器支え治具の考案」=関口和也、小沼功一、浅田優輔(同)▽「エンジンロッカーアーム研磨作業方法の改善」=鈴木一歩(同秋田支店)▽「中心ピン鋳造の中子挿入作業の改善」=横田充広、中村潤也、下条雄大(同長野支店)
「地下鉄車両用中継弁の運搬検修方法の改善」=木村泰大、伊藤海(同仙台メトロ支店)▽「車両側引戸製造訓練設備の考案」=中谷彩、坂井友一(同江南製作所)▽「踏切スパン線ヒューズ取替工具の考案」=小館徳也、佐藤潤也(東日本電気エンジニアリング盛岡支社一ノ関サービスセンター)
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