JR北海道 24年度第1四半期線区別収支(4~6月)を発表
札幌圏、初の黒字に
JR北海道は13日、管内全20区間(札幌圏4区間は1区間換算)の本年度第1四半期線区別収支(4~6月)を発表した。前年度同期比は17区間が増収で、収支は11区間で改善。売り上げの大半を占め、3月ダイヤ改正の輸送サービス向上で千歳線空港アクセスの利用が伸びた札幌圏は、四半期ごとの公表を始めた2018年度以来初めての黒字となり、営業利益1億4700万円(前年度は9500万円の赤字)を計上した。
全区間の合計は、売上高185億5200万円(前年度比6・9%増)、営業費302億9100万円(1・9%増)、営業損失117億3900万円(6億2700万円改善)。
輸送密度別(15年度実績基準)の営業損失は、2000人以上8区間(北海道高速鉄道開発関連2区間を含む)が64億500万円(6億7100万円改善)。200人以上2000人未満9区間は増収となる一方、H100形の導入による減価償却費や線路修繕費の増加により32億6100万円(1億5200万円悪化)。200人未満は、留萌線が5300万円(0万円改善)。北海道新幹線札幌延伸で経営分離する2区間は20億2000万円(800万円悪化)。
このうち、北海道新幹線はJR東日本や映画との連携プロモーションが奏功して、18億6900万円(5億5400万円改善)だった。
輸送密度(1㌔当たりの1日平均通過人員)は全体平均4620人(41人増)。23区間中14区間で改善した。
4月に廃止した根室線富良野―新得間の実績は23年度収支算出に含め、輸送密度算出には含めていない。
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