JR東日本 盛岡での観光実証実験第2弾 「もりおかめくり」プッシュ通知を追加
「旅体験提案」で地域ファン創出へ
未来を予測したプッシュ通知で観光客の回遊を促進――。JR東日本とNTTコムウェア(東京都港区)、NTTコミュニケーションズ(同千代田区)、ビーマップ(同)は19日から、AI(人工知能)を活用した旅体験の提案により、観光客の行動変容を促す実証実験の第2弾を実施している。盛岡市内の魅力的なスポットをレコメンド(お薦め)するアプリ「もりおかめくり」のサービスにプッシュ通知機能を追加するもので、観光客の状況に合わせて「おすすめ体験」や「店舗・施設からのお知らせ」をリアルタイムで通知。盛岡市内と岩手県全域へのさらなる回遊促進と地域ファンの創出を目指す。12月31日まで。
実証実験は、Well-beingな社会の実現に向けて移動×空間価値の向上を目指し、JR東日本が主催するコンソーシアム「WaaS共創コンソーシアム」の取り組みの一環。各社の役割は、JR東日本が同コンソーシアムの運営と実証実験の企画、NTTコムウェアが「もりおかめくり」アプリとデータ分析基盤の提供、コンテンツ制作、NTTコミュニケーションズがアンケートの実施と実証実験に関連したデータ分析、ビーマップがオフラインプロモーション。
今年2月に行った第1弾の実証実験では、盛岡市の観光スポット、施設、店舗、旅行記や紹介記事の参照が可能なほか、観光客のリアルタイムなシーン(同伴者、場所、時間、周辺情報)と随時変化する価値観から、お薦め情報・スポットを提案。「もりおかめくり」は約1万7000人に利用され、AIを活用した旅体験の提案が「盛岡への来訪機会創出」に効果があることを確認した。
今回は、これに加えて利用者の状況に合わせて「おすすめ体験」「店舗・施設からのお知らせ」などの観光情報をプッシュ通知。プッシュ通知の開封率、閲覧履歴、アンケートなどの集計・分析を通じて、地域の回遊率向上への貢献度を検証する。
プッシュ通知する内容のイメージは、旅行前は旅行中に開催するイベント情報、事前予約が必要な観光列車、旅行中がモーニングができるお店、お薦め立ち寄りスポット、旅行後は訪問した店舗からのメッセージ、再訪時にお薦めの観光スポット――など。観光客の充実した旅体験実現や、店舗への来店を効果的に促していくことを狙いに情報を提供していく。
併せて、JR東日本盛岡支社の社員が岩手県内のお薦めグルメや観光地を紹介するコンテンツを「もりおかめくり」上で公開。盛岡を訪れた観光客に、県内の他エリアにも足を延ばしてもらう新たな旅体験の創出を目指す。
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