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JR東日本・JR東海 新幹線をまたがる荷物輸送トライアル

2024.03.12
東京駅15番線ホームで「こだま704号」から下ろされる「赤福餅」(JR東海提供)

 「赤福餅」を名古屋から新潟へ

 JR東日本とJR東海は8日、新幹線荷物輸送サービスで両社の新幹線をまたがる輸送のトライアルを実施した。三重・伊勢の銘菓「赤福餅」を名古屋から東京経由で新潟まで運び、新潟駅構内で販売。同日はJR東日本とジェイアール東日本物流が上越新幹線臨時列車を使用し、新潟から東京まで新幹線荷物輸送「はこビュン」の本年度4回目の多量輸送トライアルも実施された。

 JR東海とジェイアール東海物流は、東海道新幹線を利用した法人向け即日荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を4月以降開始すると発表しており、今回はそのトライアルという位置付け。

 「赤福餅」3箱は「こだま704号」で名古屋から東京まで輸送され、東京駅15番線ホームに到着。ジェイアール東日本物流の担当者が11号車業務用室から積み降ろした。山陽新幹線内での輸送障害の影響で約2時間遅れとなったが、上越新幹線「とき323号」で新潟まで輸送し、新潟駅のニューデイズで販売した。

 なお、当初予定していた新潟の銘菓を新潟から東京経由で名古屋まで運ぶトライアルは中止となった。

 JR東海の岩下賢一事業推進本部担当部長は「新たに東京―新大阪間で荷物輸送に参画することでトライアルを行った。北は函館から南は鹿児島まで、新幹線を運行する各社の荷物輸送が一本につながるので、荷主の要望に幅広く応えられるのでは」、JR東日本の堤口貴子マーケティング本部くらしづくり・地方創生部門事業推進ユニットマネージャーは「赤福を新潟で販売できてうれしい。東北・上越の〝いいもの〟を東海や西日本エリアの皆さまに提供できれば」と述べた。

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