JR東日本 社長に喜㔟副社長が昇格 4月1日付 深澤社長は会長に
「変革2027」さらに加速
JR東日本は17日の取締役会で、4月1日付で深澤祐二代表取締役社長が取締役会長に就任し、後任の代表取締役社長に喜㔟陽一代表取締役副社長・マーケティング本部長が昇格する役員人事を決定した。トップ交代は6年ぶり。冨田哲郎取締役会長は相談役に就く。グループ経営ビジョン「変革2027」の実現に向け、ポストコロナにおける事業全般の抜本的な構造改革をさらに進めるため、体制の若返りを図る。同日午後に本社内で深澤社長と共に記者会見した喜㔟副社長は、「『変革2027』の大きな流れをさらに加速させ、新しい時代を社員と築いていきたい」と抱負を述べた。
会見で深澤社長は、「国鉄からJRに移行した社員が本年度末に全員60歳を迎えるタイミングで、JRになってから入社した喜㔟副社長にバトンタッチする」と述べ、年明けに本人に打診したことを明かした。「『変革2027』も一緒につくり上げ、実行してきた。私の考え方を一番よく理解し、サポートしてくれた」とし、「マーケティング本部長では、新幹線荷物輸送など社会課題解決につながるような新しい事業をつくり上げてきた。フットワークがよく、調整能力が高いし、胆力もある」と後任に選んだ理由を説明した。
喜㔟副社長はこれに対し、「JR採用が経営の前面に立つ時代が来たかと、責任の重さを大きく受け止めた」と述べ、新社長として方向性の継承とともに、「新しい時代は変革の主役である社員と一緒につくり上げていきたい。社員からの発信、発意を経営に融合していくことで、社員一人一人が経営への参画意識を持ち、新しい価値を生み出してもらいたい」と力強く語った。
「変革2027」については、「深澤社長が副社長、私が経営企画部長の時に一緒につくったので共通の思いがある。折り返し地点になるが、6割ぐらいは達成できたのではと個人的に総括している。ここからが正念場で、目指す方向をさらに加速、レベルアップしていくのが課題」と気を引き締めた。
これまでに手掛けた印象的な事業としては、新しく立ち上げた列車荷物輸送サービス「はこビュン」や「スマート健康ステーション」「JRE Local Hub燕三条」、不動産事業による「回転型ビジネスモデル」、「東北復興ツーリズム推進ネットワーク」を挙げた。
深澤社長は在任中の記憶に残る出来事について、「コロナ禍と闘ってきた任期だったが、一方で新しい取り組みが始まり、現場の社員が厳しい状況の中で頑張ってくれた。会社全体のレジリエンス、耐力がコロナ禍を経て強くなった」と述べた。
また、「鉄道150年の節目を迎えることができ、次の150年に責任を持たなければと強く意識した」と振り返った。
◇喜㔟 陽一(きせ・よういち)氏略歴 1989年4月JR東日本入社。人事部長・JR東日本総合研修センター所長、執行役員・人事部長、同・総合企画本部経営企画部長、常務・総合企画本部長、同・事業創造本部長、代表取締役副社長・事業創造本部長などを経て2022年6月から現職。千葉県出身。59歳。
検索キーワード:JR東日本
3,626件見つかりました。
2981〜3000件を表示
-
2023.12.15 JR東日本グループ 営業・事業・車両
JR東日本クロスステーション 年賀ギフトと福袋をオンライン・実店舗で販売
JR東日本クロスステーション(JR―Cross)リテールカンパニーが東京駅を中心に展開する土産・弁当専門店「HANAGATAYA」と、オンライン通販ショップ「
-
-
2023.12.15 JR東日本グループ 予定・計画・施策
GALA湯沢スキー場 23~24シーズン 営業開始日を延期
JR東日本グループのガーラ湯沢は14日、「GALA湯沢スキー場」(新潟県湯沢町)の2023~24シーズンの営業開始日を当初の16日から19日以降に延期すると発
-
2023.12.14 航空・空港 予定・計画・施策
羽田イノベーションシティ「HICity」グランドオープン 羽田エリアに新たな価値を創造
全面開業した羽田イノベーションシティ(略称=HICity〈エイチ・アイ・シティ〉)。
-
2023.12.14 JR東日本グループ 予定・計画・施策
ビューカード 「ビューゴールドプラスカード」の「選べる特典」メニューを追加
JR東日本グループのビューカードは来年6月提供分から、「ビューゴールドプラスカード」の「選べる特典」のメニューに、JR東日本グループ共通ポイント「JRE PO
-
2023.12.14 JR東日本 予定・計画・施策
JR秋田支社 大宮駅で「あきた産直市」
JR東日本秋田支社はきょう14日から18日まで、大宮駅西口イベントスペースで「あきた産直市」を開催する。JR東日本東北総合サービス秋田営業支店が運営。
-
2023.12.14 JR東日本 予定・計画・施策
JR新潟支社 米坂線越後片貝駅の代行バス乗り場を変更
JR東日本新潟支社は18日から、代行バスを運行中の米坂線今泉―坂町間で、越後片貝駅のバス乗り場を変更する。
-
2023.12.14 その他業種分類 記録・調査・統計
月間日誌 23年11月
【国土交通省関係】 政府が2023年秋の叙勲受章者を発表=国土交通省関係は303人(3日) 政府が23年度補正予算案を閣議決定(10日) 鉄道建設・運輸施設整
-
2023.12.13 JR東日本 会合・催事
JR長野支社 「人身事故に関わるジャッキアップ訓練会」開催
しなの鉄道、長電も参加 JR東日本長野支社は5日、長野総合車両センターで「人身事故に関わるジャッキアップ訓練会」を開催した。