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JR東日本 「大井町駅周辺広町地区開発(仮称)」のまちづくりを発表

2024.10.10
㊤「OIMACHI TRACKS」の全体イメージ。中央建物がオフィスタワー、右がホテル・住宅タワー、左は品川区新庁舎の予定㊥アウトモール型商業空間のイメージ(3階)㊦ロゴマーク(すべてJR東日本提供)

 名称は「大井町トラックス」 今までにない体験価値創出

 26年3月まちびらきへ

 JR東日本の喜㔟陽一社長は8日の定例会見で、京浜東北線大井町駅西側の同社社宅跡地でまちづくりを進めている「大井町駅周辺広町地区開発(仮称)」について、まちの名称を「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」に決定したと発表した。2026年3月のまちびらきに向け、同社グループ初のサービスレジデンスや開放的なアウトモール型商業施設など、今までにない大井町の体験価値(ライフ・バリュー)を創出する。

 同社は、駅を中心としたまちづくりを推進している浜松町―大井町間の東京南エリアを「広域品川圏」と位置付け、心豊かで質の高いくらしが実現する都市生活共創拠点を形成するとともに、ゼロカーボンのまちづくりの実現により、地域のさらなるエリア価値向上に貢献する。

 OIMACHI TRACKSの名称は、TRACKSが「通り道、線路」の意味を持つことから、開発敷地の由来である「車両基地・工場」のイメージとともに、未来に向けて発展していく道となることを表現。合わせ持つ「流れ、つながり」「楽曲」の意が、新しい価値や文化を生み出していく場となることも伝えている。メインロゴの「A」にはレールをイメージした2本の線を入れた。

 全体の敷地面積は約2万9400平方㍍で、オフィス、商業、ホテル、レジデンスなどの「A―1地区」(約2万2300平方㍍)と、広場、商業施設の「A―2地区」(約7100平方㍍)からなる。

 A―1地区は、23階建てのオフィスタワーと26階建てのホテル・住宅タワーが立ち、低層部は歩行者デッキでつながるアウトモール型商業空間となる。A―2地区は、広域避難場所となる約4600平方㍍の広場と商業施設からなり、広場に面して品川区新庁舎が建設される予定。

 運営会社は、オフィスはJR東日本ビルディング、商業施設はアトレ、ホテルは日本ホテル、賃貸住宅はジェイアール東日本都市開発。

 サービスレジデンス「オークウッド大井町トラックス東京」(78戸)は、ホテル・住宅タワー14~25階に展開する賃貸住宅(計194戸)のうち、15~17階に入り、ホテルライクなサービスを提供する。

 ホテル「HOTEL METROPOLITAN OIMACHI TRACKS TOKYO」は、同タワーの6~13階が客室(285室)で、最上階の26階にはルーフトップバーを備える。

 さらに、同社グループ初となる開放的なアウトモール型商業空間として、両タワーの1~5階に個性あふれる約80店舗が出店。ホテル・住宅タワー4階にはスパ・サウナ、オフィスタワー2~5階にはシネマコンプレックス「TOHOシネマズ」を設ける。

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