交通新聞社 電子版

墨滴 6月28日付

2024.06.28

 今月、横浜駅徒歩圏に誕生する二つの建物内の施設を取材した。一つはみなとみらい地区の複合ビル「横浜シンフォステージ」内の京急グループのホテル、もう一つは相鉄グループと東急が手掛けてきた西口の複合施設「ザ ヨコハマ フロント」内の施設だ▼横浜シンフォステージは同駅から徒歩約8分のオフィスを核にした施設で、駅からデッキや建物内通路などでつながる。オフィスは順次入居、商業施設やワークサイトは5月にオープン。ホテルは今月24日に開業、高層部の26~30階に立地し、ロビーや客室、大浴場からの眺望が売りだ▼ザ ヨコハマ フロントは同駅とペデストリアンデッキで直結。グローバル企業に勤務する人向けの459戸の共同住宅を核に、外国語対応のクリニックモールや保育施設を設けている▼今回はホテルや商業施設、最上部の事業共創施設がオープンした。こちらは6社局9路線が乗り入れる駅直結の利便性を、ホテルの高級感と両立させている▼工事が続き、「日本のサグラダ・ファミリア」と呼ばれることもある横浜駅。隣接地では今月、JR東日本と京急が事業協力者として参加するみなみ東口地区の市街地再開発準備組合も設立された。開発に伴う通路やデッキの整備もあるだろう。駅と周辺の変化はまだ続きそうだ。

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