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天皇ご一家 「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」を鑑賞 東京ステーションギャラリーで

2024.09.11
「リトル・ハット・マン」の像を鑑賞する御一家

 天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまが9日、JR東京駅丸の内北口改札前の東京ステーションギャラリー(運営・東日本鉄道文化財団)を訪れ、開催中の企画展「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」を鑑賞された。

 同展は、20世紀後半のベルギーを代表するアーティスト、ジャン=ミッシェル・フォロン(1934~2005)の初期のドローイングから、水彩画、版画、ポスター、晩年の立体作品まで約230点を紹介する、日本では30年ぶりの大回顧展。同ギャラリーと東京新聞の主催。

 3階の展示室は、「プロローグ 旅のはじまり」「第1章 あっち・こっち・どっち?」と銘打たれた展示エリアで、フォロンが繰り返し描いた変化する日常の事物、人間をモチーフとするドローイングや彫刻作品、日常に潜むユーモラスな風景を切り取った写真、謎の人物「リトル・ハット・マン」が登場する作品などを展示。

 2階の展示室は、「第2章 なにが聴こえる?」「第3章 なにを話そう?」「エピローグ つぎはどこへ行こう」のエリアで、ポスター、アムネスティ・インターナショナルの依頼を受けて制作した『世界人権宣言』の挿絵原画、水平線を描いた水彩画、旅先でのスケッチブックなどが見られる。

 エレベータ―で3階展示室を訪れた天皇ご一家は、田浦芳孝同財団理事長、喜㔟陽一JR東日本社長、大島宇一郎中日新聞社社長、アントワン・エヴラー駐日ベルギー大使に迎えられた。

 次いで、フォロンの絵に頻出する帽子を被った謎の人物「リトル・ハット・マン」を彫ったブロンズ像などを、冨田章同ギャラリー館長の説明を受けながら鑑賞された。

 

 ■田浦芳孝(芳=草冠は十十)

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