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JR東日本 女性社員が「第10回女性技術者育成功労賞」を受賞

2024.08.14
女性技術者育成功労賞を受賞した㊨西城氏(中央)と㊧安岡氏=JR東日本提供=

 技術同友会が主催する「第10回女性技術者育成功労賞」の表彰式が8日に東京都内で行われ、JR東日本の電気部門に所属する社員2人が連名で受賞した。西城香織日本高速鉄道電気エンジニアリング技術本部電力部部長(JR東日本国際事業本部から出向)と、安岡和恵JR東日本電気システムインテグレーションオフィス企画総務部計画調査ユニット海外事業推進室マネージャーの2人。JR東日本社員の同賞受賞は3回目となる。

 同賞は、同会によるダイバーシティ推進、産業界への女性技術者登用・任用の推進支援活動の一環として、女性技術者育成に顕著な成果を上げた人たちの功績をたたえるため2014年に創設された。

 西城氏は1994年に入社し、電力設備の保守業務に従事。出産・育児後は、新宿・渋谷駅改良工事、JR新宿ミライナタワー・JR南新宿ビル建設などの大規模プロジェクトの計画・設計業務を担当したほか、電気システムインテグレーションオフィスの初代海外事業推進室長として海外鉄道プロジェクトの推進に貢献。現在はインド高速鉄道プロジェクトのキーパーソンとして第一線で活躍している。

 安岡氏は95年に入社し、信号設備の設計・工事監督業務を経て、転てつ装置などの研究開発に従事。出産・育児後は、女性社員として初めて信号設備に関わる現場管理者に着任し、信号設備の保全業務・人材育成に尽力した。その後は日本コンサルタンツに出向し、海外鉄道プロジェクトの推進、支援に当たっている。

 2人は、女性技術者としてのキャリアを積み重ねるとともに、女性技術者が働きやすい職場環境の実現を目指し、電気部門の女性社員を対象とした意見交換会を開催するなど、電力と信号の両輪となって取り組んだことが評価され、連名で受賞した。

 今回の同賞(個人)ではこのほか、岩沢理恵鉄建建設安全推進室安全企画部長ら10人が受賞した。

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