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JR東日本盛岡支社など 「JR青森駅東口ビル」開業

2024.04.30
㊤テープカットを行う関係者ら(右から、宮下知事、久保支社長、西市長、倉橋会頭)㊦晴天にも恵まれた開業当日の新駅ビル外観

 「&LOVINA」や県、市の施設 「新しい青森」感じる施設に

 JR東日本盛岡支社と青森市、青森県、青森商工会議所の4者は26日、青森駅東口旧駅舎跡地を活用した新駅ビル「JR青森駅東口ビル」を開業した。JR東日本青森商業開発が運営する商業施設で全21ショップを展開する「&LOVINA(アンドラビナ)」と、青森市の「青森市民美術展示館」、青森県の情報発信拠点施設「あおもり縄文ステーション じょもじょも(JOMOJOMO)」が同日オープン。4者の関係者が出席して開業セレモニーが開催され、オープンを祝った。

 

 JR青森駅東口ビルは、鉄骨造り10階建て、建築面積約3200平方㍍、延べ床面積約1万7800平方㍍。1~3階が商業施設「&LOVINA」で、隣接する既存駅ビル「LOVINA」と各階で接続している。4階が同美術展示館と縄文ステーションで、4~10階がホテル。

 開業に先立ち、先月30日からは24時間通行可能な同ビル内自由通路(幅員約10㍍、延長約30㍍)の使用を開始。新駅ビルに直結する快適な空間を介して、東口から同駅へのアクセスや東口から西口への通り抜けがよりスムーズになっている。

 「&LOVINA」には、飲食やスイーツ、ファッション、雑貨、コスメなどバラエティーに富んだ店舗をラインアップ。青森市内初出店となるレストラン「サイゼリヤ」をはじめ、2020年4月で営業を終了した旧青森国際ホテルに入居し、地元で親しまれていた老舗の中国レストラン「吉慶(きっちゅん)」が移転開業。そのほか東北初出店のアウトドア用品「好日山荘」、アクセサリー・雑貨「MUK MUSE BLANCHE」などが並ぶ。

 晴天にも恵まれた同日、新駅ビルにほど近い場所に立地する「青森駅前公園」で開業セレモニーが開かれ、久保公人JR東日本執行役員・盛岡支社長・同支社鉄道事業部長、宮下宗一郎青森県知事、西秀記青森市長、倉橋純造青森商工会議所会頭らが出席。久保支社長は「この駅ビルは、新町通り側から見た駅の顔であり、交通の要である青森駅に隣接している。中心市街地のさらなるにぎわいの創出だけではなく、さまざまな人が集まり、そして青森にお住まいの方や遠方からお越しの方にも、新しい青森を感じていただけるような施設をめざしていく」とあいさつした。

 西市長は「JR、青森県、青森商工会議所、青森市の4者連携という形で、青森駅を中心としたまちづくりをしっかりとやってきた。そして今回、駅ビルが完成したことで、この4者の協力体制がしっかりと完成した」、宮下知事も「青森県、青森市の交通結節点として機能しているこの青森駅の新しい拠点がひらく、青森県、青森市の未来に私は大いに期待している」とそれぞれ述べた。続いて、出席者によるテープカットが行われた。

 同日は、11時の開業前から待ちわびた市民ら約1300人による行列ができ、開業と同時に多くの利用者でにぎわいを見せた。なお、7月11日にウエルネスをテーマにした新ホテル「ReLabo」(慈恵会、城ケ倉観光運営)が加わり、全体開業を迎える。

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