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特集 JR東日本グループ JR東日本新潟シティクリエイト「CoCoLo新潟」グランドオープン

2024.05.13
信濃川の流れをイメージした通路に沿って店舗が並ぶ1階ウエストサイド

 日常以上ハレ未満

 JR東日本新潟シティクリエイト(JENIC)が運営するJR新潟駅の商業施設「CoCoLo新潟」が4月25日、グランドオープンした。飲食や生鮮食料品・総菜、ファッション・コスメなど63店舗が同日開業。先行開業8店舗や、3月27日開業の2階イーストサイド部分50店舗と合わせて計121店舗が出そろった。新潟県初出店や新業態の店舗も多く、「まるで東京に来たみたい」の声も。新たなにぎわいを生み出す施設の魅力を紹介する。(相川 夏子記者)

 

 新潟をつむぎ+つくる 地元要素をモダンに

 CoCoLo新潟は、2階建て・一部3階建て、延べ床面積約4万9000平方㍍(新設部分約3万平方㍍)、店舗面積約2万6500平方㍍(約1万3000平方㍍)。新設4エリア(約140店舗、今後オープンの店舗を含む)と既存2別館(約30店舗)の計6エリアに分かれ、約170店舗の一大商業施設となる。

 同日開業したのは、2階ウエストサイドと1階イーストサイド、同ウエストサイド、2階イーストサイド内の「ニイガタ バル★麺横丁」。1階ウエストサイドのレストランゾーン「エキナンキッチン」は今月29日に開業する。

 コンセプトは「毎日、コハレ日和」。これまで通勤通学などで通過していた駅から、生活動線上で日常以上ハレ未満といったちょっと気分が上がるものを提案したいという思いを込めた。

 また、デザインコンセプトは「新潟をつむぎ+つくる」とし、歴史や風土など、新潟らしい要素をモダンに再構築し、洗練された空間づくりを目指している。例えば、2階イーストサイドは「新潟のものづくり」がテーマで、燕三条の鉄などがモチーフ。1階イーストサイドは「雪室のパントリー」で、トイレの入り口はかまくらをイメージしたという。

 

 コンパクト、個性的な店舗

 エリアごとの特色を見てみよう。2階ウエストサイドは総菜・飲食ゾーン「ニシデリストリート」がオープン。新幹線利用者がクイックに新潟の味を楽しめるよう、テイクアウト業態を基本に、コンパクトだがきらりと光る個性的な店舗を集めた。新潟のソウルフード「タレかつ丼」発祥の「とんかつ太郎」が、カツ丼専門店の新業態としてお目見えしたのも話題だ。

 1階イーストサイドは生鮮食料品売り場「CoCoLo Mart」と総菜店が並ぶ。3月31日開業のバスターミナルに直結しており、バス利用者の買い物利用を意識した。バスターミナルからエスカレーターの縦動線をつくり、改札まで最短距離で結ばれている。

 バスターミナルを挟んだ1階ウエストサイドは、ファッション・コスメ、雑貨の店舗を集めた。信濃川の流れをイメージした環境デザインで通路が惰行しているのが楽しい。最もバスターミナル寄りにコスメを配したのは「平日の仕事帰りでも、日々の中で気持ちが上がる体験をしてほしい」こだわりの配置だとか。

 20ブランド以上のコスメが自由に選べて試せる「フルーツギャザリング」や、オリジナル家具などをそろえるライフスタイルショップ「unico」、ゴディバのチョコレートを使用したクレープが楽しめる「GODIVA dessert」など、多くが新潟県初出店。吹き抜け広場「ガタリウム」もここに位置する。

 「ニイガタ バル★麺横丁」は「地魚と新潟和牛 壱勢」「酒麺亭 潤」「新潟串カツセンター」など、新潟のラーメン・居酒屋文化を盛り上げる個性豊かな店舗がそろう。

 2階イーストサイドはこのほか、高級スーパーマーケット「成城石井」が新潟県初出店。亀田製菓グループによる初のファクトリーショップ「HAPPY SHOP」、できたての米菓が楽しめる「ばかうけSTATION 新潟せんべい王国」をはじめ、「吉乃川」「越後雪室屋STATION Labo」といった新業態店舗の数々は新潟を訪れる観光客からも注目を集めている。

 

 普段とちょっと違う使い方

 ◇春川智CoCoLo新潟店長の話

 見どころは多い。地元のお客さまに日々ご利用いただける店舗がそろったと思う。普段とちょっと違う『コハレ』の気持ちになれる使い方をしていただければ……。

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