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JR長野支社など 異常時の新幹線避難誘導路を検証 大型バスによる避難の手順確認

2024.07.11
大型バスを使って避難誘導路を確認する関係者(JR長野支社提供)

 北陸新幹線佐久平―長野間 バス4社と連携

 JR東日本長野支社と上田市公共交通活性化協議会は2日、地震などの自然災害や車両故障などによる輸送障害で新幹線が長時間にわたって駅間で停車した際に、バスなどで乗客が避難する誘導路の検証を北陸新幹線佐久平―長野間の作業用通路などで行った。

 長野県上田市内に営業所を置くバス事業者4社(ジェイアールバス関東小諸支店、上田バス、千曲バス、東信観光バス)と連携して行い、関係者約20人が参加した。

 検証は、上田駅が管轄する同区間の作業用通路4カ所(西上田門扉、第2千曲門扉、丸子門扉、北御牧門扉)で実施。上田駅の原道明駅長は「避難誘導路の門扉に大型バスを近づけ、安全かつ迅速にお客さまを誘導できるかを確認するのが目的」と説明。バス運転手が大型路線バスを安全に横付けできる場所や乗車場所をはじめ、バスの転回の方法や駐車可能台数、待機場所の確保、駅までの経路などを確かめた。

 バス事業者からは「自然災害はいつ発生するか分からない。人手不足だが迅速な輸送に向けて計画を策定したい」との声が上がった。今後は、検証結果を踏まえてバスの経路の策定などを進め、異常時の安全で迅速な対応につなげる。

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