JR首都圏本部など 御茶ノ水駅聖橋口駅舎 12月3日から使用開始
人工地盤上に整備 「駅前広場」は24年度中に
JR東日本首都圏本部と東京建設プロジェクトマネジメントオフィス、電気システムインテグレーションオフィスは17日、バリアフリー整備などの工事を進めている中央線御茶ノ水駅で、人工地盤上に整備した新しい聖橋口駅舎と改札口を12月3日初電から使用開始すると発表した。東京都千代田区と連携して進めている聖橋口前のスペース(駅前広場機能)は、2024年度中に使用開始する予定。
同駅の改良工事は13年に着手。駅舎と土構造物の耐震補強に取り組むとともに、2面4線のホーム上部に人工地盤(約2900平方㍍)を構築して、バリアフリー設備を新設。上下ホームのエレベーター各1基、エスカレーター各2基は19年1月から使用を開始し、お茶の水橋方面、聖橋方面の2方向のバリアフリールートを整備した。聖橋口駅舎は20年3月に旧駅舎の使用を停止して仮改札に切り替え、聖橋寄りの人工地盤上で新設工事を進めていた。
新しい聖橋口駅舎は鉄骨造り2階建て、延べ床面積約4200平方㍍。周辺環境と調和したデザインとし、神田川に面した部分はガラス張りで水辺の開放感を感じられるようにした。床面にはれんが調タイルを採用し、改札内外の一体感を醸成する。
茗渓通りに面していた改札は聖橋側に移動し、自動改札機9台と有人改札を設ける。1階はコンコース階で駅事務室のほか、12月中に新たにベーカリーとそば店の2店舗が開業を予定している。2階には駅の後方施設と店舗が入る。1階とホームをつなぐ東京方面の階段については、使用開始時期が決まり次第、駅に掲示して知らせる。
従来の同駅は聖橋口に駅前広場機能がなかったが、聖橋に面して約600平方㍍のスペースを確保。千代田区と連携して駅周辺と一体となったまちづくりを行う。
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