旧新橋停車場 「お茶の文化創造博物館」「お~いお茶ミュージアム」オープン
お茶の歴史、楽しみ方発信 伊藤園が運営
東京・東新橋の旧新橋停車場1階に1日、大手飲料メーカーの伊藤園(東京都渋谷区)が運営する「お茶の文化創造博物館」と「お~いお茶ミュージアム」がオープンした。同社は今年で創業60周年、看板商品の茶系飲料「お~いお茶」は誕生35周年の節目を迎え、複合型の博物館を通じて、これまでにお茶が果たしてきた役割やその魅力を発信していく。
お茶の文化創造博物館(延べ床面積約331平方㍍)では、喫茶習慣の歴史を振り返り、生活の中に広がっていったお茶の歴史をパネルやジオラマ、シアター、展示品などで紹介。江戸時代から近代までのさまざまな飲み方や楽しみ方が分かる道具、浮世絵から再現した茶屋も展示している。
お~いお茶ミュージアム(約309平方㍍)は、計九つのコンテンツを通じて、「お~いお茶」の現在までの歩みや茶畑から製品ができるまでの工程、こだわりなどを学ぶことができる。今後、体験型のイベントも順次開催する予定。
入り口付近のカフェ・ショップでは、緑茶や抹茶、飲む抹茶わらびもちのほか、明治期の米国のレシピから再現した「茶ポンス」などを提供。カテキン染めタオルなどの商品を販売する。
開館時間は10~17時(最終入館16時30分)、月曜日休館、祝日の場合は翌平日が休館となる。入館料は博物館が大人500円(高校生以下と70歳以上は身分証明書の提示で無料)、ミュージアムは無料。JR新橋駅銀座口から徒歩5分。
同日はミュージアムのエントランスでオープニングセレモニーが行われ、同社の本庄大介社長、本庄周介副社長、来賓の喜㔟陽一JR東日本社長、清野智東日本鉄道文化財団会長、田浦芳孝同理事長、武井雅昭東京都港区長のほか、特別ゲストとして伊藤園のCMキャラクターを務めるタレントの笑福亭鶴瓶さん、俳優の有村架純さん、中谷美紀さん、歌舞伎役者の市川團十郎さんが出席。
本庄社長は「鉄道の聖地であるこの場所に恥じない立派な博物館、ミュージアムの運営を行っていきたい」とあいさつ。喜㔟社長は「お茶と鉄道は縁の深いものがある。われわれのはじまりの地でミュージアムを共創できる意義は大きい」と祝辞を述べた。
続いて、深谷康人JR東日本新橋駅長の「出発進行!」の合図でテープカットを行い、新施設の門出を祝った。このほか、小原武秀ミュージアム館長とゲストによるトークセッションも行われた。
■田浦芳孝(芳=草冠は十十)
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