JR東日本 上越新幹線の下り終電時刻 24年春から繰り上げ
夜間工事時間を拡大
JR東日本の深澤祐二社長は7日の定例会見で、夜間工事の作業時間を拡大するため、来年春に上越新幹線の下り終電時刻を20分程度繰り上げると発表した。新幹線の工事量が増加する一方で担い手の確保が厳しさを増す中、大型機械の導入などを進め、少人数でより効率的な施工を実現し、安全で安定した新幹線運行を図っていく。
同社は、開業から40年以上経過した東北、上越新幹線でリニューアル工事を実施している。今後10年間でレール交換約400㌔、架線交換約800㌔をはじめ、工事は大きく増加する見込み。橋りょうやトンネルなどの土木構造物の大規模改修も計画している。
一方、生産年齢人口の減少により、工事の担い手の確保は年々厳しさを増す。同社管内の軌道工事従事員は10年前に比べて約20%減少し、今後も減少する見込み。さらに「働き方改革関連法」が2024年から建設業に適用されることから、労働環境の改善を含めた鉄道工事の働き方改革を推進していく必要がある。
また、昨年3月と21年2月に発生した福島県沖地震の被害を踏まえ、高架橋柱や電柱に対する従来の耐震補強計画の優先順位を見直すとともに、計画を拡大。レール転倒やトンネル剝落隆起、電柱傾斜を防止するための対策工事を進めている。
工事を着実に推進するため、同社では少人数での施工を可能とする大型機械を用いた工事方法へ転換。16年度にレール更新車「REXS(レックス)」を導入するなど、ここ10年で大型機械保有台数は25%増加、さらに増やしていく計画だ。電柱の鋼管柱化や道床交換、トンネル補強などの場面で大型機械が活躍している。
このように機械施工を拡大する中で、基地から工事現場までの移動時間を確保するため、終電から初電までの作業時間が最も短い上越新幹線の下り終電時刻を20分程度繰り上げる。同新幹線の夜間間合いは平均290分で、20分ほど拡大することで作業効率が1割程度上がるとしている。
繰り上げを検討しているのは、23時台に到着する東京発新潟行き、越後湯沢行き、高崎行きの3本で、決まり次第発表する。在来線との接続については利便性を確保できるよう検討する。同社管内の新幹線で終電時刻繰り上げは初めて。また、東北、北陸新幹線の作業時間拡大についても今後の状況を見極め、引き続き検討するとした。
深澤社長は「工事量は当面上がっていくとみている。いかに工事をスムーズに進め、作業員確保のための労働条件改善を進めていくか考えていきたい」と述べた。
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