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第13回鉄旅オブザイヤー グランプリに日本旅行 「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」

2024.04.19
グランプリを受賞した日本旅行、JR西日本の関係者ら(鉄旅オブザイヤーPR事務局提供)

 日本国内の優れた鉄道旅行を審査・表彰する「第13回鉄旅オブザイヤー」の結果発表と授賞式が17日、さいたま市の鉄道博物館で開催された。グランプリには、乗務準備体験や名札作り、訓練室でのシミュレーターなどリアルな鉄道の仕事を見学・体験できる日本旅行の「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」が輝いた。

 同イヤーは2011年度に初めて開催。鉄旅オブザイヤー実行委員会の主催、JR旅客6社と日本民営鉄道協会、日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、全国旅行業協会(ANTA)などの後援、交通新聞社など協力。

 表彰対象は旅行会社部門と一般部門の2部門。今回は、昨年1~12月に催行または催行決定の国内企画旅行を対象にした旅行会社部門に65商品、本年度のデスティネーションキャンペーン(DC)開催地を対象にした鉄道旅行ツアー企画の一般部門に42作品が寄せられた。雑誌「旅と鉄道」の芦原伸名誉編集長(審査委員長)、交通新聞社「旅の手帖」の山口昌彦編集長らが選考した。

 授賞式には、実行委員会委員長の山北栄二郎JTB社長、各旅行会社関係者、鉄道好きで知られるお笑い芸人の吉川正洋さん(ダーリンハニー)、フリーアナウンサーの久野知美さんらが出席。

 山北委員長は「旅行会社部門には、コロナ禍で人の交流が難しくなった状況の中においても、継続して続けていたプロの企画力が存分に発揮された企画をたくさん頂戴した。一般部門では幅広い年代の皆さんからユニークな企画をいただいた。交流が本格的に戻ってきて、たくさんの方が旅行されるようになった。本日はたくさんの魅力ある企画が表彰されるが、鉄旅オブザイヤー実行委員会としてさらに魅力ある発信を続けていきたい」とあいさつ。

 旅行会社部門の4部門賞の受賞者が会場でプレゼンテーションを行った後、JR旅客6社関係者ら来賓による当日の決選投票を実施。審査員による審査結果と併せてグランプリを決定した。

 グランプリの日本旅行のツアーは、今年3月16日の北陸新幹線敦賀延伸開業を記念してJR西日本と共同で企画。普段は入ることができない鉄道の仕事見学・体験ができるツアーとして高い評価を受けた。芦原委員長は総評で「今年のテーマは復興と再生。復興には南阿蘇鉄道、只見線、大洗エメラルド号があり、再生には北陸新幹線や九州新幹線があった。復興と再生の中を鉄道は走っていると実感した」と述べた。

 各賞は次の通り(敬称略)。

 【旅行会社部門】

 エスコート部門賞=「最高速度285kmの戦い 新幹線プロレス」(JTB・片岡亜沙子)

 パーソナル部門賞=「新感戦 西九州新幹線かもめVS九州新幹線さくら あなたはどっち? JRで行く長崎・佐賀VS熊本・鹿児島」(JTB・城望美)

 DC部門賞=「『茨城DC特別企画』1日限りの復活運転 大洗エメラルド号で行く鹿島臨港線の旅」(JTB・有賀義信)

 鉄っちゃん部門賞=「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」(日本旅行・池田佳世、磯百合子)

 国土交通省鉄道局長賞=「南阿蘇鉄道全線運転再開記念!特別トロッコ列車で南阿蘇・高森を巡る旅2日間(JAL・JR九州・南阿蘇鉄道共同企画)」(日本旅行・田島勇希、蔭山理香、井本晴菜、西村綾乃)

 審査員特別賞=「『只見線ナイトトレイン』で行く奥会津への旅/『只見線ナイトトレイン』で行く夕闇の只見線と磐越西線・只見線の橋梁ビューポイント巡り」(JR東日本びゅうツーリズム&セールス・嶺石佐和子)

 【一般部門】

 ベストアマチュア賞=「あなたはきっと、福井が好きになる。~雪月花で行く福井横断の旅~」(東海大学遠藤ゼミ鉄旅FCプロジェクトチーム・矢部航平)

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