交通新聞社 電子版

近鉄グループホールディングス　デジタルサービス「ぶらりすと」提供

2024.03.28 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策

　近鉄グループホールディングス（ＧＨＤ）と伊勢志摩観光コンベンション機構は、観光型ＭａａＳ（マース）の取り組みとして、スマートフォン一つで伊勢志摩の旅が楽しめるデジタルサービス「ぶらりすと」を提供している。今後の観光サービスの基盤と位置付け、伊勢志摩観光の利便性向上につなげる。

　同サービスはアプリのダウンロードが不要。同機構の公式ウェブサイト「伊勢志摩観光ナビ」から利用できる。デジタルマップによる観光案内やルート検索が可能で、各自治体が指定する高台などの避難場所の情報を掲載。伊勢志摩エリアの施設で使えるデジタルクーポンも入手できる。

　さらに、近畿日本鉄道、三重交通、志摩スペイン村など近鉄グループや地元事業者のデジタルチケットも購入できる。デジタルスタンプラリー機能を備え、近鉄特急のインターネット予約・発売サービスやレンタカー予約、公共交通機関の経路検索のページともリンクしている。

　両者では昨年１０月に、自治体や観光　団体、地元企業などと「伊勢志摩観光型ＭａａＳ　推進協議会」を設立して、ＭａａＳの取り組みを本格化。今後は「ぶらりすと」の普及・推進を図り、伊勢志摩エリアへの誘客や観光消費拡大を目指す。

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