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近鉄グループホールディングス　社長に若井氏

2024.05.01 民鉄・公営・三セク 人事異動・組織変更
若井敬氏（近鉄グループホールディングス提供）

　近鉄グループホールディングスは４月２５日、小林哲也代表取締役会長が取締役相談役、都司尚代表取締役社長が代表取締役会長、若井敬取締役・専務執行役員が代表取締役社長に就任する人事を内定したと発表した。６月開催予定の定時株主総会とその後の取締役会で正式決定する。

　同社は、事業構造改革などによって今後のグループの経営基盤を確立することができたという判断の下、昨年３月に小林氏が取締役相談役、都司氏が代表取締役会長、ＫＮＴ―ＣＴホールディングス社長の米田昭正氏が代表取締役社長に就任する人事を内定した。

　だが、近畿日本ツーリストで新型コロナウイルスワクチン接種業務に係る過大請求などが判明。親会社のＫＮＴ―ＣＴホールディングスが米田社長の陣頭指揮の下で、この実態把握、原因究明、再発防止対策などを行うことになったため、近鉄グループホールディングスは内定を変更。同年６月に小林氏が代表取締役会長に重任、都司氏が代表取締役社長に就任した。

　その後、ＫＮＴ─ＣＴホールディングスでは、策定した再発防止策に基づく取り組みをグループ全社で進めており、近鉄グループホールディングスでもその取り組みに一定の進捗（しんちょく）が見られると判断。昨年までの経営基盤の確立および同社グループが次のステージに踏み出すため、新たな担い手へ経営をバトンタッチする役員人事を決めた。

　◇若井　敬（わかい・たかし）氏略歴　１９８３年３月京都大学経済学部卒業後、同年４月近畿日本鉄道（現・近鉄グループホールディングス）入社。近鉄不動産執行役員、同取締役、近鉄グループホールディングス取締役・常務執行役員を経て２０２１年６月から現職。愛知県出身。６４歳。

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