東武 24年度の鉄道事業設備投資計画
新技術導入などに403億円
東武鉄道は、本年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。投資総額は403億円(前年度計画377億円)。東武アーバンパークライン(野田線)新型車両80000系の製作、連続立体交差化推進、自動運転に向けた検証や設備保守のDX(デジタルトランスフォーメーション)化に向けた新技術導入などを推進する。
連続立体交差化は、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)とうきょうスカイツリー駅付近、同ライン・アーバンパークライン春日部駅付近で引き続き工事を実施。東上線大山駅付近で着手に向け設計業務・準備工事などを進める。前年度に野田市駅部の切り替えを完了したアーバンパークライン清水公園―梅郷間では高架下整備などを行う。
車両関係は、25年春以降導入予定の80000系新型車両を本年度に5編成25両を製作。東上線9000系車両の代替更新に向けた設計を行う。
駅舎関係では、スカイツリーライン武里、伊勢崎線久喜など5駅をリニューアル。アーバンパークライン初石で新橋上駅舎の整備工事に着手する。ホーム柵(可動式、固定式)は11駅で整備、9駅で工事に入る。エレベーター新設、トイレリニューアルなども行う。
また、大師線での自動運転(GOA3)に向けた前方障害物検知システムなどを引き続き検証。列車搭載のモニタリング装置を用いた施設状態監視システムの装置製作、電子化した検査データを一元管理する施設データ管理システムの導入に向けたシステム構築なども継続する。
このほか、乗車率や走行パターンなどのデータを分析するシステム「Remote」導入車両の拡大(80000系、500系リバティ、50000系)、電力回生インバーター装置導入の推進(板橋、森林公園変電所)、高架橋柱の耐震補強(スカイツリーライン小菅―五反野間、谷塚―北越谷間、アーバンパークライン新鎌ケ谷―船橋間)、のり面補強(スカイツリーライン北千住駅構内、小菅―五反野間、東上線成増―和光市間)などを実施する。
踏切の安全性向上では、全方向型踏切せん光灯への更新(50カ所)、AI(人工知能)を活用した踏切道内滞留検知装置の新設(4カ所)を行う。
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