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高崎経済大学 「関越交通のバス事業の概況と特徴・課題」の公開講演会

2024.08.06
講演する佐藤氏(左)と若木氏(右)=高崎経済大学提供=

 高崎経済大学(群馬県高崎市)は7月26日、同大学地域科学研究所主催による2024年度研究プロジェクト公開講演会を同大学図書館ホールで開いた。関越交通社長(群馬県バス協会会長)の佐藤俊也氏、同社企画部部長・若木亮氏が地域交通の活性化に向けた持論を展開した。

 「関越交通のバス事業の概況と特徴・課題」と題した公開講演会では、群馬県が全国有数の自家用車社会で、年間の路線バス輸送人員はかつての約1億5000万人(1965年ごろ)から、近年では自治体主導で走るバスを含めても1000万人程度に落ち込んだことを提示。

 その上で、関越交通ではICカードの導入や自動運転の実証実験、沿線で収穫された農産物を高速バスに混載して当日中に都内デパートで販売するなど、地域貢献とサービス向上、収入確保に向けた取り組みを進めてきたことを紹介。コロナ禍後の人手不足や運転者の労働時間改善の基準(今年4月)に対応した運行ダイヤ作成の工夫なども披露した。

 この日は学生・教職員のほか、一般市民や行政の公共交通担当、バス関係企業の職員など約60人が聴講した。終了後には、路線バスとデマンド交 通それぞれの長所・短所や自 動運転の将来展望などに関し、聴講者との質疑応答が交わされた。

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