JR東日本 WaaS共創コンソーシアム活動状況 24年度は17テーマ推進
JR東日本は4日、「WaaS共創コンソーシアム」の活動状況について発表した。同コンソーシアムは、オープンイノベーションによって、さまざまなテクノロジーを活用し、国内外の企業、大学・研究機関、自治体などと幅広いテーマに取り組むためのプラットフォーム。2023年度は12テーマについて推進し、このうち9テーマで実証実験を実施。本年度は17テーマを推進している。
JR東日本グループ経営ビジョン「変革2027」では、「ヒトを起点とした新たな価値・サービスの創造」や「技術と情報を中心としたネットワークの強化」により、Well-beingな社会の実現を目指していくことを掲げており、同コンソーシアムはこの一環として設立した。
また、同社では「技術革新中長期ビジョン」の実現に向けて、17年に「モビリティ変革コンソーシアム」を設立。23年3年までの活動を通じ、BRT(バス高速輸送システム)自動運転など6テーマの社会実装を行っている。
WaaS共創コンソーシアムでは、対象領域の拡大や機能強化が図られており、オープンイノベーションプラットフォームを活用したイノベーションの創出で、より広範な社会課題の解決につなげていくことなどを目指している。
今年6月26日現在の会員数は109会員。昨年度は、デジタルを活用して遠隔地で地域を体験してもらい、現地への移動を誘発する「新たな体験価値による駅・まちの魅力向上」、新幹線とエアモビリティを連携させることで高付加価値な移動体験の提供を目指す「駅と空を結ぶ『空飛ぶクルマ』の活用に向けた事業検証」、AI(人工知能)やアバター(分身)を用いて〝ヒトならでは〟の業務時間を確保する「改札DX~遠隔改札業務の高度化~」などの実証実験が行われた。
本年度は、継続テーマの取り組みの実証実験に加えて、新たに地域の農業体験をスポーツに見立て、心と体の健康を維持するとともに交流人口の創出を目指す「アグリスポーツ健康経営実証」などの実証実験を予定する。
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