大阪メトロ 24年度事業計画
夢洲延伸を前倒し 25年1月に
大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は、本年度の事業計画を発表した。2025年の大阪・関西万博に備える最後の一年となる中で、大阪市への貢献を拡大し、持続的に成長し続ける事業体に変革するための重要な年度と位置付ける。同社グループが掲げる都市型MaaS(マース)構想「e METRO」の原型を確実につくり上げる。
交通事業では万博の成功に向け、中央線の輸送力増強対策として「泊車線」などを増設。夢洲延伸開業は予定を前倒しし、来年1月末の開業を目指す。
利用者の安全・安心をさらに高めるため、可動式ホーム柵を谷町線、四つ橋線、中央線の計23駅に導入。ホームと車両との段差隙間対策を15駅で実施する。
地震対策工事では、脱線防止ガード付きマクラギの設置を推進し、設置区間を2・3㌔延長。駅のリニューアル工事は、大阪港、堺筋本町の2駅で完了するほか、万博開催までに15駅で完了させる。
バス事業では、低環境負荷のEV(電気)バスを、大型54台(累計139台)、小型26台(35台)導入。自動運転バス車両(大型3台、小型3台)や、遠隔監視システムを開発し、万博での会場外輸送など複数箇所での自動運転実証実験を実施する。
マーケティング事業では、カフェ業態の「Metro Café Karato」を中津、心斎橋に開店予定。都市開発事業では、住宅ニーズの高い駅周辺で新築の賃貸マンション、分譲マンションの開発を推進。分譲マンションブランド「METRISE(メトライズ)」の第2弾「メトライズ森ノ宮中央」を第2期分譲する。
広告事業では、グランドリニューアル駅を中心に新規広告枠を設置。デジタル技術を最大限に活用した広告媒体による情報提供を推進し、生活者体験価値の向上を目指す。
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