JR貨物 T2のシリーズA追加ラウンドに資本参加
貨物鉄道と自動運転トラック モーダルコンビネーション推進
国内輸送力を維持・拡大
JR貨物は9日、自動運転トラックの開発などに取り組むT2(東京都千代田区)の「シリーズA追加ラウンド」に資本参加したと発表した。貨物鉄道と自動運転トラックを連携させたモーダルコンビネーションを推進するため、両社間の連携を強化し、国内輸送のキャパシティーの維持・拡大と安定的な輸送への貢献を目指す。
T2は2022年8月の設立で、自動運転トラックの開発やレベル4自動運転トラックを用いた幹線輸送サービスの事業化などに取り組んでいる。JR貨物の資本参加により、モーダルコンビネーションの実現に向けた連携強化を図る。
今後は、貨物鉄道と自動運転トラックのコンテナ規格の統一化やシステム面の連携を推進。それぞれの特性を組み合わせて相互に補完することで、効率的な輸送サービスを提供する。
また、自然災害などでいずれかの輸送ができない事態が発生した際も、貨物鉄道と自動運転トラックを切り替えて輸送網を維持することで、安定的な輸送の実現に貢献する。
これまで両社の間で、モーダルコンビネーションの協業に向けた検討を進める中で、T2から申し入れがあったことを受け、JR貨物が約3億円の資本参加を決定。1月31日に契約を締結した。
JR貨物の犬飼新社長は今回の取り組みの意義について、「災害などで鉄路が不通となった際に代替輸送の信頼性を高められるとともに、貨物鉄道と自動運転トラックの双方で利用可能なコンテナの開発を進めることで、輸送の利便性も向上する。こうした先進技術に鉄道が積極的に取り組むことは物流業界全体の競争力を高めることになり、業界にとって非常に重要」としている。
T2の森本成城代表取締役CEOは「JR貨物に日本の物流を支える仲間に加わっていただけて大変心強い。双方の特性を生かしてモーダルコンビネーションを推進し、輸送キャパシティーの維持・拡大と安定的な輸送の実現に努める」とコメントしている。
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