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JR東日本 東京工事事務所など3機関 JR目黒MARCビルに移転

2022.05.20
JR目黒MARCビル3階の受付で記念撮影する(左から)谷口俊一執行役員・東京工事事務所長、野本浩執行役員・東京電気システム開発工事事務所長、野澤伸一郎執行役員・構造技術センター所長(JR東日本提供)

 JR東日本の東京工事事務所(東工所)と東京電気システム開発工事事務所(東電所)、構造技術センター(構技セ)の3機関は9日、今春竣工(しゅんこう)したJR目黒MARCビル(東京都品川区)に移転し、業務を開始した。

 東工所と東電所はJR新宿ビルに入居していたが、同ビルの老朽化と、「新宿駅西南口地区開発計画」(事業主体=JR東日本、京王電鉄)の予定地に入ることから移転。構技セも新宿住友ビルから移った。なお、JR新宿ビルは4月28日で閉鎖されている。

 同MARCビルは地上13階・地下1階建て、事業者はジェイアール東日本ビルディング。東工所は4、5階で、約530人が勤務。フロアコンセプトは「人が集う場所から技術・知識・経験が集う場所へ」。ただ人が集まるだけのオフィスではなく、コミュニケーションを促進する空間にすることで、技術・知識・経験が集う場所を目指す。

 東電所は6~8階、約800人が在籍、コンセプトは「東電所で働く皆が〝自由闊達(かったつ)な働き方により新たな挑戦ができるワークプレイス〟」。専門をまたぎ情報が集約・共有され、自発的なコミュニケーションが取れるオフィスに。

 両事務所とも、役職に応じて固定席とフリーアドレス制を併用。執務エリアのほか、ミーティングや業務に集中できる個人スペースなど、多様な働き方に対応するエリアを設けた。東電所は教材制作などに使用するスタジオも配備している。

 構技セは4階の一画で、約70人が勤務し、ボックス型のブースなども設置されている。

 4~5階、6~8階のフロアはそれぞれ内階段で結ばれ、コミュニケーション活性化の役割を担う。2~3階は3機関共用とし、2階に食堂や休養室、3階に無人受付・会議室などを構えている。これらの機能を3機関共用とすることで面積を最小限に抑え、イニシャルコストとランニングコスト両方の削減を図った。

 このほか、3階には3機関の歴史を年表などで紹介する「ヒストリーチューブ」、国鉄時代からの蔵書も含む計3万5000冊を所蔵する図書館、過去の事故に関する資料を集めた展示室を整備。安全感性をアップする体験施設「事故展」なども設ける。鉄道林の間伐材を使った椅子やテーブル、東京駅丸の内駅舎の基礎に使われていた松杭(くい)のベンチなどもある。

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