交通新聞社 電子版

京王 「京王グループ中期3カ年経営計画(2022~2024年度)」を策定

2022.05.31

 日本一の安全・サービスへ

 京王電鉄は、本年度を初年度とする「京王グループ中期3カ年経営計画(2022~2024年度)」を策定した。

 コロナ禍でグループを取り巻く環境が劇的に変化している中、今後の大規模投資の本格化を見据え、事業の選択と集中で各事業の利益水準を改善。ポストコロナ社会に適応した事業構造への抜本的な変革を完遂する。

 主な取り組みでは、鉄道事業は輸送人員がコロナ禍前の水準には戻らないという前提の下、効率化を進めながら必要な投資を積極的に行い、日本一の安全・サービスレベルの実現を目指す。

 また、鉄道会社の原点である「まちづくり」に地域社会と連携して取り組み、拠点開発を本格化させる。特に、新宿駅西南口地区再開発事業の都市計画手続きを進めるとともに、京王線笹塚―仙川間の連続立体交差事業などを推進する。

 不動産業は、不動産投資・販売業を強化して資産効率の向上と事業領域を拡大。ホテル業は、ホテル全社で早期の営業黒字化を実現するため、不採算部門の見直しなど徹底した効率化と国内需要の取り込みを図る。

 このほか、専門性の高い人材の採用・育成や、各事業の特性に応じた人事・組織体制の構築を実施。サステナビリティーの考え方を経営方針や事業戦略に反映させ、事業継続が可能な盤石な経営推進体制を構築する。

 数値目標は、計画最終年度の24年度で売上高3880億円、営業利益340億円、当期純利益240億円、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)675億円。3カ年累計の資本的支出は1983億円(うち鉄道事業投資は981億円)。

 鉄道輸送人員は、コロナ禍以前の水準と比べて22年度で20%減程度、24年度で15%減程度を予想。国内レジャー需要は23年度、訪日客需要は24年度中にそれぞれコロナ禍以前の水準に達することを想定している。

検索キーワード:京王電鉄

118件見つかりました。

101〜118件を表示

<