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京王 テロ等未然防止で対策公開

2022.10.18
リアルタイム通信機能付き車内防犯カメラ

 京王電鉄は13日、若葉台車両基地(東京都稲城市)で、昨年10月の列車内刺傷事件後に取り入れた対策などを報道陣に公開した。24日~11月11日は、ハロウィーンイベントなどに合わせてテロ行為などの未然防止に向けた取り組みを強化する。

 同社では昨年10月31日に京王線の車内で傷害事件が発生した。これを受けて、室内灯付近にリアルタイム通信機能付き車内防犯カメラの取り付けを進めている。1両につき4カ所ずつ、ドア上の室内灯付近に千鳥状に配置。映像は、指令、本社など社内専用ネットワークの許可されたパソコンからのみ見ることができる。

 同機能付き防犯カメラは、同社の全114編成を対象に2023年度末までに設置する予定。

 また、情報連絡用のライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」のアプリを入れたiPhone、iPadなどを、全69駅と車掌、乗務区、指令、本社関係部署などに650台配備し、必要な時にすぐに情報を共有できるようにした。バディコムはJR各社などでも採用されている。

 このほか、ホームページや車内ビジョンの動画、駅や車内のポスターなどで、非常用設備のお知らせ内容を紹介。持ち込み禁止物、非常通報器やドアコックの使い方などを周知する。

 同社では24日から、警察と連携した警備強化などを実施。29~31日の3日間については、井の頭線渋谷駅周辺への人出を見込んで危機管理レベルを引き上げるとともに、「他の利用者が不安を感じるような仮装での乗車は遠慮してほしい」としている。

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