東京メトロ 南北線9000系 8両編成化、輸送力増強し混雑緩和
東京地下鉄(東京メトロ)は、南北線の9000系で中間車2両を新造し、従来の6両から8両に増結した1編成の運行を16日から開始した。定員は882人から1200人に増え、輸送力増強により混雑緩和を見込む。引き続き2~4次車計13編成(今回の1編成を含む)について、大規模改修に合わせて順次8両編成化を行う。
同 線は、相鉄・東急直通線との直通運転開始などをにらみ、駅ホームを8両編成対応に延伸。昨年4月から他社からの乗り入れ車両で8両編成の運行が開始されていた。
9000系は1991年に営業運転を開始。2~4次車は95年~2000年に登場し、機器の更新時期を迎えたことから、8両編成化と同時に機器などを更新する。
全車両にフリースぺースを設置するとともに、車内セキュリティーカメラや脱線検知装置の搭載などを行った。新造の中間車2両は、シートを南北線路線カラーのエメラルドグリーンに変更している。
機器類は、制御装置(VVVFインバーター)にフルSiC(シリコンカーバイド)素子、主電動機に全閉型高効率誘導電動機を採用。電源装置(SIV)は消費電力が少ない場合、2台中1台を休止して、1台で高効率な運転を行う。これらにより消費電力量を削減、環境性能を高めた。
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