東急電鉄 8500系4両編成で復活 多客時やイベント列車として活用
8500系が4両編成で復活!――。東急電鉄は、昨年1月に引退した8500系1編成(10両)を4両編成化した上で、本線走行が可能な動態保存車として復活させる。今年秋ごろから、大井町線(大井町―溝の口間)や田園都市線(二子玉川―長津田間)、こどもの国線で、多客期やイベント時の臨時列車、団体臨時列車として走らせる予定。
8500系は1975年に、新玉川線(現在の田園都市線の一部)と営団地下鉄(現・東京地下鉄)半蔵門線の相互直通運転開始に伴う乗り入れ車両として、8000系をベースに登場。当初は4両編成だったが、輸送力増強のために増備が続き、最終的には10両編成化され、同社最多の400両(40編成)が製造された。
東急の〝顔〟として活躍
76年には鉄道友の会のローレル賞を受賞。田園都市線だけでなく、東横線や大井町線でも使用され、東急の〝顔〟として沿線で親しまれた。半世紀近く活躍してきたが、後継車両である5000系や2020系の導入が進んだことから、昨年1月に最後の1編成が引退している。
同社では、▽利用者や鉄道ファンから引退を残念がる声が寄せられたこと▽同社最後の直流モーター車であり、社員への技術伝承に活用できること▽多客期やイベント時の運行に活用できること――から、同車両を復活させることにした。
復活するのは、最後まで走っていた8637編成で、4両(8637プラス8797プラス8980プラス8537)に短編成化する。
8500系のシンボルでもある赤帯は、長津田方の先頭車(8537)正面に採用。二子玉川方の先頭車(8637)正面と4両の側面(下り方に向かって左側)は、同編成オリジナルの青帯とする。反対側の側面は帯なしとなる。
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