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東京メトロ SAF製造で基本合意 廃食用油を原料として提供

2023.12.25

 東京地下鉄(東京メトロ)と日揮ホールディングス、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYの4社は20日、使用済み食用油(廃食用油)を国産の持続可能な航空燃料(SAF)などに再利用する取り組みに関し、相互に協力することなどを目的に基本合意書を締結した。廃食用油を原料とする国産SAFのサプライチェーン構築を加速し、「脱炭素・循環型社会の実現」への貢献を目指す。

 併せて東京メトロは、廃食用油を原料とするSAFで航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクト「Fry to Fly Project」(事務局・日揮HD)に、鉄道事業者として初参加した。

 SAFは化石燃料以外を原料とする持続可能な航空燃料。日揮HDとレボインターナショナルは、コスモ石油と共同で国内での廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るサプライチェーン構築に向けた事業化を検討し、昨年に廃食用油を原料とする国産SAFの製造・供給を目的とするSAFFAIRE SKY ENERGYを設立した。

 東京メトロはこの取り組みに賛同。同社グループのメトロプロパティーズが運営するそば店「めとろ庵」の7店舗で排出される廃食用油を提供する。収集はレボインターナショナルが行い、日揮HDはサプライチェーン全体のコーディネートを担う。

 東京メトロでは、駅コンコースや車内のビジョンなどで、同取り組みとSAFについてアピールしていく。

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