南海 クリエーターインレジデンスプログラム「Chokett」始動
なんばエリア 新たなエンタメ実装、街を舞台化
南海電気鉄道は、次代の大阪・なんばエリアを創造するアプローチとして、クリエーターインレジデンスプログラム「Chokett(チョケット)」をスタートさせる。同エリアへの新しい形のエンターテインメントの実装や街のステージ化を視野に、クリエーターに活動場所などを提供するもので、ユニークな街並みに多様なエンタメと人々が集う「なんば」の強みを生かして、「訪れたくなる、過ごしたくなる」動機や魅力をクリエーターと共創していく。
プログラムは、南海グループが主体となって取り組む同エリアの街づくり宣言として策定し、今年3月に公表した「グレーターなんばビジョン ENTAME-DIVER-CITY~Meet!Eat!Beat! On NAMBA~」に基づくリーディングプロジェクト。同ビジョンでは、「人を惹きつけ続ける次代のなんば」の創造に向けて、ハード、ソフト両面による街づくりを進め、特にソフト基盤の形成に取り組むことが示されていた。
プログラムでは、クリエーターインレジデンス(クリエーターが一定期間特定の場所に滞在し、活動を行うこと、およびその支援)などを同エリアで展開する。名称の「Chokett」は、関西の人々の気質を描写する方言の一つである〝ちょける〟(ふざける、おどけるの意)と、かつてシンボリックに難波駅にそびえていた「ロケット」を掛け合わせた。
遊び心引き出し楽しめる場に
このうち「ちょけ」は、なんばにおける最小単位のエンターテインメントの形になれると考えたという。名称全体では、なんばの街を使って遊ぶ来街者一人一人のエンタメが、ロケットのようになんばの空を飛び交うシーンをイメージしている。
コンセプトは「ちゃんとふざけるなんかいでも」。訪れた人々が子どものようにはしゃぎ、ちょけられるよう遊び心を引き出していくことと、いつでもどこでも大真面目にふざけていこうとする意志を込めた。
メインビジュアルは、街中にある大小さまざまな物体がロケットのように飛び交っている様子の絵柄。ロゴデザインは、「C」や「e」にロケットから出る炎や煙の形状を取り入れ、「o」の文字にはこれから生まれる新種の何かを表す〝爆発〟や〝伏せ字〟をイメージ。コンセプト文は、部分的に反転させることで文字通りふざけた印象を持たせた。
参加者を募集、創作拠点など提供
プログラムの開始に当たり、同社と共に活動するクリエーターを今月31日まで専用ウェブサイトで募集している。活動期間は11月20日―来年2月25日。無料。審査結果は11月10日に発表する。
参加特典は、なんばパークス1階の「Base(108)」(ベースイチマルハチ)など活動場所の提供をはじめ、活動期間中の同社線乗車券、なんばパークス、なんばCITYの施設優待特典など。終了後には、活動発表を兼ねたイベントの開催を予定している。
Base(108)は、プログラムの活動・発信の拠点となるスペースで、面積約43平方㍍。利用シーンは、クリエーターの創作活動、ミーティング、イベント出展、ポップアップストアなど。営業時間は不定期。
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