南海 「めでたいでんしゃ」5編成目 「かなた」デビュー
南海電気鉄道は、南海本線和歌山市―加太線加太間を走る観光列車「めでたいでんしゃ」の5編成目として、〝はじまりの「めでたいでんしゃ かなた」〟の運転を開始した=写真=。これまでめでたいでんしゃに充当してきた7100系から変更し、初となる2000系車両(2両1編成)を使用。外装は加太の鯛を想起させるうろこ柄を配したデザインとした。
和歌山市寄りの車内には、「太古の記憶」をテーマに、和歌山県内で発見された新種「ワカヤマソウリュウ」などを描き、太古の海の水族館にいるような「わくわく感」を楽しめるよう演出。
加太寄りの車内は、未来へ続く扉が描かれたフォトスペースや、加太の廃材・段ボールを使用したアート作品を飾り、虹の中にいるようなデザインとして「未来への想いとSDGs(持続可能な開発目標)」を表現している。内装デザインは和歌山県立自然博物館が監修した。
「加太線残したい」願いを込め命名
同社社員が名付けた「かなた」には、太古へタイムスリップし、めでたい記憶をのぞきにいくと同時に、沿線地域の未来へも思いをはせる、そのような乗客を増やしていくことで加太さかな線、めでたいでんしゃを残していきたいという願いが込められている。
同社の担当者は「5匹目のめでたいでんしゃをきっかけに、全国の方にめでたいでんしゃを知っていただき、いろいろな種類のめでたいでんしゃに乗って和歌山、加太にお越しいただくことを願っています」と話している。
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