JR四国・長戸専務 東京経済大学で特別企画講義「鉄道で考える社会インフラ整備・管理の未来」
現状や課題と将来像
東京都国分寺市の東京経済大学で、「鉄道で考える社会インフラ整備・管理の未来」と題した特別企画講義が開催されている。鉄道設備の管理・整備の現状や課題、将来像を多彩な外部講師が紹介、学生にその重要性を知ってもらうのが目的。今月10日の第4回講義は、長戸正二JR四国専務・鉄道事業本部長が講師として登壇した。
履修者数178人関心の高さ示す
講義は、4月から7月まで毎週金曜日に開講。初回と最終回を経営学部の三和雅史准教授が担当する以外は、第2回から第14回までJR東日本、JR東海、JR四国、JR貨物をはじめ、南海電気鉄道、広島電鉄などの鉄道各社、鉄道建設・運輸施設整備支援機構、国土交通省鉄道局から講師陣を招く。最終的な履修者数は178人に上り、関心の高さを示している。
このうち、第4回講義は「地方における、持続可能な公共交通ネットワークの構築を目指して」がテーマ。長戸本部長は同社の輸送実績の変遷や現状、最近新たな取り組みが進む各種交通機関との連携やダイヤの改善による利便性向上などの話題について、データや実例を示しながら分かりやすく説明。学生からは、利用実態を踏まえたダイヤ設定の考え方や今後の都市間輸送の課題などについて質問が寄せられた。
三和准教授は「これだけまとまった形で各社などに協力いただく授業はあまり例がない。学生にも社会インフラの整備や維持管理の重要性を知ってもらえるのでは」と期待している。
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