南海 「係員付き自動運転(GoA2・5)」実現へ 和歌山港線で走行試験開始
南海電気鉄道は6日、和歌山港線(和歌山市―和歌山港間、2・8㌔)で「係員付き自動運転(GoA2・5)実現」に向けた走行試験を8月29日から開始したと発表した。
「GoA2・5」は、運転士以外の係員が先頭車両に乗車する自動運転。既存設備を活用して導入できるため、安全性を確保した上で投資コストの抑制を図ることが可能となる。
自動運転システムは、同社が使用している「自動列車停止装置」(ATS―PN)と、京三製作所と共同開発した「高機能型の自動列車運転装置」(高機能ATO)を組み合わせた。
走行試験は、8300系2両編成を使用し、昼間・夜間に運転士が乗務した状態で実施。自動運転システムの安全性や、運転士が運転する際と同等の目標速度への加速・減速、停止精度などを確認する。乗客を乗せる列車では走行試験は行わない。終了時期は未定。
今後は、試験結果を踏まえて、有識者で構成する「GoA2・5自動運転検討委員会」で安全性評価を得た後に、導入目標線区(高師浜線、和歌山港線)での自動運転実現に向けて検討していく予定。
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