交通新聞社 電子版

特集 日本鉄道施設協会「第12回鉄道施設技術発表会」 保線・土木37件 現場最前線の取り組み

2024.08.05
保線・土木合わせて37件の事例が紹介。現場第一線社員の取り組みに聴講者の関心が集まった

 日本鉄道施設協会(大竹敏雄会長)は7月25日、東京・池袋のホテルメトロポリタンで「第12回鉄道施設技術発表会」(交通新聞社後援)を開催した。鉄道施設の建設・メンテナンスなどに携わる施工会社の技術者を対象にした全国レベルの発表会。発表論文は保線部門18、土木部門19の計37件で、最新技術はじめ業務改善などに取り組む鉄道現場のさまざまな事例が紹介された。審査結果は次の通り(敬称略)。

【保線部門】

◇最優秀賞

 「マクラギ積卸搬送装置の開発による材料運搬作業の改善」稲垣貴斗(名工建設)

◇交通新聞社賞

 「JR渋谷駅改良工事―大規模切換工事完遂にむけた取組み―」安ケ平秀紀(交通建設)

◇優秀賞

 「札幌駅支障移転工事に伴うスラブ軌道の線形変更」新納克敏(北海道軌道施設工業)▽「マルタイ軌道整備後におけるSFM―Cの活用と効果」上見信二(レールテック)

◇奨励賞

 「牽引式レール交換機の積極的・効果的な活用工法」川向大和(ユニオン建設)▽「京都市交通局東西線におけるR200m急曲線ロングレール交換施工」嶋本聡(大鉄工業)▽「松山駅付近連続立体交差化に伴う軌道工事の施工」木下皓聖(四国開発建設)▽「道床掘削機を併用したPCまくら木交換の取組み」菊地雅康(京急建設)▽「水戸線福原構内曲線改良工事」多胡容佑・髙橋由樹(東鉄工業)▽「逸脱防止用PCまくらぎ交換に伴う地上子ガード同時敷設施工の一考察」加藤心(広成建設)▽「映像マニュアルを活用したレール削正技術者の学習システム」阿部竜士(第一建設工業)▽「軌きょう扛上装置を活用した施工方法」八戸哲也(ユニオン建設)▽「最新技術の軌道工事への適用と生産性向上の検証」中森大介(三軌建設)▽「マルタイ作業における通り標準偏差改善度の向上」豊岡貴志(日本機械保線)▽「繰り返し補修箇所の対策(笹子トンネル軌道改良の取組)」山岡慎也(東鉄工業)▽「西九州新幹線における脱線防止ガード新設工事の取り組み」阪本賢紀(九鉄工業)▽「ミリング式レール削正車を活用した最適な削正方法の検討」赤坂隆介(仙建工業)▽「京都二条高架の急曲線における波状摩耗除去、きしみ傷対策削正」服部哲(レールテック)

 

【土木部門】

◇最優秀賞

 「令和6年能登半島地震災害復旧における3次元計測技術を用いた出来形管理の活用」善山久徳(大鉄工業)

◇交通新聞社賞

 「極狭ヤードにおける桁架設の工夫(~支点と視点の変更~)」佐藤康輔(ユニオン建設)

◇優秀賞

 「新幹線こ線橋補修補強工事における自走式高所作業車を使用した作業の時短と省力化」海江田健志(双葉鉄道工業)▽「鉄道高架上のPC電化柱耐震補強に適用した施工治具の開発成果と施工」小林昂樹(東鉄工業)

◇審査員特別賞

 「可動式ホーム柵設置に伴う桁式ホームへのダクタル床版の活用」植田剛士(南海辰村建設)

◇奨励賞

 「こ線道路橋における塗膜剥離工法の選定とその特性を生かした施工上の工夫」高橋優弥(建設塗装工業)▽「新琴似高架橋投雪口新設工事における施工方法の工夫」矢野史樹(札建工業)▽「山陽新幹線高架橋点検における赤外線カメラを活用した精度向上の取組み」狩生卓玲(レールテック)▽「密集市街地内での環境対策」永田大貴(三軌建設)▽「合成床版橋の分割施工における併用道路部との接続(東海道本線桜橋Bo改築工事)」前納祥浩(名工建設)▽「道路トンネル近接施工に伴う在来線レンガ積みトンネル覆工補強工事の工夫」酒井大輔(第一建設工業)▽「河川流域の現場環境に応じた施工方法の検討」原将太(九鉄工業)▽「松山駅高架橋におけるコンクリート施工の課題と対策」松岡諒(四国開発建設)▽「千手発電所設備取替工事におけるICTの活用事例」川邊亮太郎(鉄建建設)▽「在来線並行区間における侵入防止設備の施工」石原慎也(シーエヌ建設)▽「被災桁再利用の工夫と取組み」伊藤洋之(仙建工業)▽「点群データ(TRANCITY)の活用と今後の展望」小林栄樹(交通建設)▽「仮受け3分割施工によるゲルバー桁沓交換」長田歩(ジェイアール東海建設)▽「豪雨により被災した鉄道橋りょうの撤去」赤星慶治(広成建設)

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