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和歌山電鐵・銚子電気鉄道 姉妹鉄道提携を締結

2023.11.14
姉妹提携締結後、記念撮影する右が和歌山電鐵の小嶋社長、左が銚子電鉄の竹本社長。両社長が手にしてるのは、今回の提携に合わせて数量限定で商品企画された猫の肉球をモチーフにした孫の手(銚子電気鉄道提供)

 和歌山県を走る和歌山電鐵と千葉県の銚子電気鉄道は5日、姉妹鉄道提携を締結した。南海電気鉄道から譲渡された車両(和歌山2270系、銚子2200系)を運用する両社が、互いに切磋琢磨(せっさたくま)して厳しい経営状況を乗り越えようと、「あきらめたらおしまい(姉妹)鉄道提携」をキャッチフレーズに提携を結ぶことになった。

 

 関連性が深い和歌山と千葉

 和歌山電鐵はネコ駅長のキャラクター戦略、銚子電鉄は「ぬれ煎餅(せんべい)」「まずい棒」などの商品戦略を展開し、どちらも苦境にあえぐ中で知恵と工夫による鉄道経営に力を注いでいる。また、千葉の有名産業のひとつ醤油(しょうゆ)づくりは江戸時代に紀州から伝わったものであるなど、和歌山と千葉の関連性は深い。

 

 ローカル鉄道ともしび守る

 姉妹提携の調印式は、和歌山市の伊太祁曽神社で同日開催された「貴志川線祭り」会場で実施。和歌山電鐵のニタマ駅長、よんたま駅長や式の出席者らが見守る中、和歌山電鐵の小嶋光信社長と銚子電鉄の竹本勝紀社長が締結書に署名した。

 小嶋社長は「さまざまなつながりを生かして地方鉄道の繁栄を目指すとともに、自治体や沿線の方々とも連携してがんばっていきたい」、竹本社長は「提携を機に和歌山電鐵から多くのことを学びつつ、ともに手を携えてローカル鉄道の灯(ともしび)を守っていきたい」とそれぞれあいさつした。

 今後、和歌山電鐵と銚子電鉄はコラボ商品の企画やグッズの相互販売、両社が保有する旧南海車両のメンテナンスに関する情報共有などを行ってくという。

 

 犬吠駅で18日特別イベント

 銚子電気鉄道は18日、姉妹鉄道提携締結を記念し、犬吠駅前広場で「絶対にあきらめにゃい 猫吠駅(にゃーぼう駅)」と題して特別イベントを開催。飲食販売や金魚すくい、ミニ電車の運転などを行う。10~15時。

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