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南海 24年度鉄道事業設備投資計画

2024.05.24
昨年度に洗掘防止対策工事が完了した高野線紀ノ川橋りょうのP1橋脚(南海電気鉄道提供)

 南海電気鉄道の本年度鉄道事業設備投資は総額140億円(前年度実績110億円)。鉄道事業のサステナビリティーを高める安全、安定的な輸送基盤の強化につなげていく。

 主な取り組みでは、列車内のセキュリティー向上と犯罪抑制を目的に、車内防犯カメラを9000系と1000系計108両に設置。これにより、設置車両は計232両(全車両の33%)となる。2028年度末までに全車両での運用開始を目指す。

 駅の安全性向上を目指した取り組みでは、ホーム上家の天井脱落防止対策を新今宮、堺東などで実施する。

 駅係員や乗務員を養成する鉄道研修センター(大阪府高石市)では、「運転シミュレーター」を更新し、実写映像からCG(コンピューター・グラフィックス)へ変更。CGで再現した踏切事故など多様な場面での訓練に対応予定。次年度の運転士養成から使用を開始する。

 防災面では、河川の過大な増水や急激な流れの変化により橋脚基礎部分の土砂が流され、橋脚が傾くことを防ぐ橋りょうの洗掘防止対策工事を、高野線紀ノ川橋りょうのP2橋脚で実施。南海本線箱作―淡輪間では斜面補強工事を行う。

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