JR九州駅ビルグループ 23年度営業概況 全館売上高、前年超え
JR九州グループ7社が運営する駅ビル(博多、小倉、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島中央)の2023年度営業概況によると、旅行需要の回復やインバウンド増加に加え、新施設の開業、イベント開催やポイントサービス「JRキューポ」導入効果で、全駅ビルで全館売上高が前年度実績を上回った。
最大規模の博多駅ビル「JR博多シティ」(JR博多シティ運営)は、専門店街「アミュプラザ博多」、新幹線高架下「博多デイトス」、百貨店「博多阪急」、駅構内エリアなどを含む8施設全体の売上高が約1345億円(前年度比121・1%、18年度比112・3%)とコロナ禍前の水準を超えた。
内訳は、百貨店を除くアミュプラザ博多など7施設で過去最高の約722億円(119・3%、106・0%)。百貨店は623億円(123・3%、120・8%)。
大分駅ビル「アミュプラザおおいた」(JR大分シティ)は241億円(108・0%、99・8%)。小倉駅ビル「アミュプラザ小倉」(JR小倉シティ)は146億円(前年度比107・5%)で、過去最高実績の19年度比95・3%まで回復した。
20年11月に開業した宮崎駅ビル「アミュプラザみやざき」(JR宮崎シティ)は78億円(106・0%)。21年4月開業の熊本駅ビル「アミュプラザくまもと」は277億円(116%)。
鹿児島中央駅ビル「アミュプラザ鹿児島」(JR鹿児島シティ)は、昨年4月の複合施設「AMU WE」新規開業により293億円(115・8%)。長崎駅ビル「アミュプラザ長崎」(JR長崎シティ)は、昨年11月の新館開業で249億円(132・8%)。うち新館の売上高は11~3月累計で62億円だった。
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