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阪急 初の座席指定「PRiVACE」 車両デザインを発表

2024.03.08
「PRiVACE」の㊤客室内㊦外観(阪急電鉄提供)

 快適で上質な空間

 阪急電鉄は、7月に京都線で導入する同社初の座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」の車両デザインを発表した。設計コンセプトは「〝自分時間〟にこだわる、阪急らしい特別な一両」。客室内は、プライベートな空間を感じられる座席の導入、床面へのカーペットの採用などで、快適性を兼ね備えた上質な空間を演出する。

 

 座席形状工夫やカーペット採用

 同サービスは、京都線の新型特急車両2300系(8両編成)と、同線で主に特急として運行している9300系の一部(同)のそれぞれ大阪方から4両目に設定する。利用には、運賃に加えて一乗車当たり500円の座席指定料金が必要。

 客室は、阪急電車の特徴である木目調の壁面素材や、ゴールデンオリーブ色の座席生地に加え、床面をカーペットとし、一般車両からさらに上質感を高めた空間とする。

 また、間接照明が醸し出すやわらかな光により、自宅にいるようなくつろぎ感の演出につなげる。荷棚に半透明の素材を採用し、手元にも十分な光が届くようにする。窓は、座席1列ごとに配列する。

 出入り口部は、壁面下部や床に落ち着いた木目調の素材、壁面上部には大理石調の素材をそれぞれ施したデザインとするとともに、ダウンライトを設ける。

 3列(2列+1列)で並ぶ座席は、座席幅と足元の前後のスペースを広く確保。リクライニングに座面が連動する機構の採用で、快適な乗車環境を提供する。

 併せて、周囲の視線が気にならない座席頭部側面の形状や、2列シートに設けているパーテーションにより、〝自分だけのプライベートな空間〟を感じてもらえるようにする。機能面では、収納式テーブル、ドリンクホルダー、荷物用フック、マガジンラック、読書灯、コンセントなどを備える。

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