日本鉄道車両機械技術協会 24年度定時総会
日本鉄道車両機械技術協会(JRMA)の2024年度定時総会が20日に東京都内で開かれ、技術革新・先進技術への取り組みや技術継承・技能継承のための教育訓練・人材育成などを盛り込んだ26年度までの3カ年の中期計画などが報告された。
冒頭、佐藤裕会長(JR東日本テクノロジー相談役)は「新たな中期計画の中で財務体質改善とともに、協会として鉄道事業全体、特に厳しい状況にある中小事業者にどう寄与できるかを検討していきたい。会員サービスを向上させ、皆さまが参画して良かったと思えるような協会への改善を進めたい」とあいさつ。
来賓の箕作幸治国土交通省鉄道局技術企画課長は、協会の日頃の活動に謝意を表すとともに、「各社にとって外国人材を受け入れやすい態勢を構築したい。国土交通省として関係の皆さまと連携し、わが国の鉄道の一層の発展に努めたい」と述べた。
議事では、前年度の事業報告と決算の承認後、26年度まで3カ年の中期計画について報告。協会の目指す▽専門技術を集積した技術セクター▽鉄道の安全性広報と運営改善に貢献――などの方向性を踏まえ、重点取り組み事項として、安全性向上や自動運転、燃料電池車両など先進技術を事業者が採り入れるための支援、技術継承、運営体制効率化などに取り組むことを掲げた。また、課題の相談や技術継承の研修会など、中小鉄道事業者への支援を強化していく方針も打ち出した。
本年度事業計画は、中期計画に基づき、安全性向上や新技術導入に関する情報共有、保守作業省力化や人材育成に資する活動、中小鉄道事業者の技術継承支援に資する活動の具現化などを推進する。
役員改選では、総会後の理事会で、副会長の一人に太田朝道JR東日本テクノロジー社長、専務理事に同協会の橋爪進氏を選出した。
協会表彰者は次の通り(敬称略、所属・肩書は申請・発表時)。
【特別功績賞】
長谷川弘(JR東日本メカトロニクス本社上席主幹)▽梁瀬哲夫(京王設備サービス社長)▽井上欣也(京阪電気鉄道取締役)▽師村博(JR九州リテール監査役)▽中井佐敏(日本鉄道車両機械技術協会顧問)
【功労賞】
進藤弘顕(札幌市交通局)▽対馬博光(北海道ジェイ・アール運輸サポート)▽山田収(札幌交通機械)▽野田学(JR東日本メカトロニクス)▽播磨屋渉(JR東日本テクノロジー)▽長岡伸幸(総合車両製作所)▽伊東照一(JR東日本メカトロニクス)▽近江昭穂(JR貨物)▽金子健一(JR東日本テクノロジー)▽谷口晴男(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)▽津雲昭浩(JR東日本ビルテック)▽濱本誠(三菱電機プラントエンジニアリング)▽諸橋彰(JR東日本テクノロジー)
渥美浩一(日本車輌製造)▽犬塚英生(東海交通機械)▽常山直樹(名古屋鉄道)▽西﨑英久(東海交通機械)▽山本将人(新幹線エンジニアリング)▽福井広道(JR西日本)▽藤原敏之(JR西日本テクシア)▽宮川清明(関西工機整備)▽坂本哲哉(JR西日本テクシア)▽岩合佳孝(土佐くろしお鉄道)▽岩政太(JR九州エンジニアリング)▽永野豊(JR西日本新幹線テクノス)
【功績賞】
村上俊博(TMES)▽亀田明樹(JR西日本テクノス)▽片岡史年(元四国鉄道機械)▽井元和俊(元日本鉄道車両機械技術協会)▽松本俊行(同)
【優秀技能賞】
大倉浩樹(JR北海道)▽小林信(北海道ジェイ・アール運輸サポート)▽奥田高史(JR東日本メカトロニクス)▽小林和成(JR東日本)▽丹治浩康(阿武隈急行)▽林義弘(JR東日本メカトロニクス)▽松沢浩治(JR東日本テクノロジー)▽奥津昭(東急電鉄)▽小幡孝之(JR東日本メカトロサービス)▽角山好則(JR東日本テクノロジー)▽加藤千典(JR東日本)▽川井修(同)▽栗林信也(東芝インフラシステムズ)▽鴫原清(JR東日本ビルテック)▽詫摩武尚(JR東日本メカトロニクス)▽村山文裕(総合車両製作所)▽山本賢一(東急テクノシステム)▽吉田和弘(横浜市交通局)
飯尾晴造(東海交通機械)▽石川和宏(日本車輌製造)▽柿野隆彦(東海交通機械)▽小林清志(同)▽柴田恭宏(同)▽仲村喜昭(同)▽三廻部嘉彦(JR東海)▽来隆幸(名古屋鉄道)▽大家敏夫(JR西日本テクノス)▽桂茂夫(京阪電気鉄道)▽中川英樹(大阪市高速電気軌道)▽東野幸広(北大阪急行電鉄)▽平野雅紀(JR西日本)▽深津勇人(JR西日本テクノス)▽細川眞吾(近畿日本鉄道)▽三宅康弘(JR西日本)▽伊藤義明(JR四国)▽遠藤猛(JR西日本)▽清長洋志(JR九州エンジニアリング)▽行德孝(JR九州)
【R&m賞・優秀賞】
「JR東日本における車両CBMの取組み~在来線電車の保全体系の変遷とモニタリング保全体系の確立~」=赤荻剛(JR東日本)▽「山手線E235系における自動運転実証運転の概要」=横山啓之、北原知直、正露瑞季、岡本健一(同)▽「散水式融雪装置深井戸用取水ポンプ運用方法適正化に関する研究」=菅澤駿之助、佐藤健人、松世英宜(JR東海)▽「基板修繕の直営化に関する研究」=池ケ谷快利、長谷部洋太、一木夏実(同)▽「同期リラクタンスモータシステムの試験報告」=渡部智也、友松白英(東京地下鉄)
【同・特別賞】
「小田急電鉄5000形における快適な空調 全自動運転制御の研究」=髙城真人(小田急電鉄)▽「ホームドア支障物センサの自動補正による交換作業の作業効率化」=西澤大介、畑内哲也(JR東日本メカトロニクス)、三浦勝也(アイテック阪急阪神)
検索キーワード:阪急
218件見つかりました。
141〜160件を表示
-
2024.02.06 JR東日本 予定・計画・施策
JR東日本・JR西日本 「かに食べに北陸へ。」キャンペーン 上野―金沢間に団臨 首都圏から500人送客
JR東日本が昨年11月から展開している「『かにを食べに北陸へ。
-
2024.02.02 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本など「関西MaaS協議会」 京都市と混雑情報提供で連携
関西MaaS協議会と京都市都市計画局は1月30日、京都の観光・交通における混雑などの課題対策で連携し、取り組むことで合意したと発表した。
-
2024.02.02 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策
北大阪急行電鉄 南北線延伸開業 3月23日にダイヤ改正
北大阪急行電鉄は、3月23日の南北線延伸(箕面萱野―千里中央間、2.5㌔)に合わせて実施するダイヤ改正の内容を発表した。
-
2024.01.29 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策
近鉄 ICOCA連絡定期券の利用エリア拡大
大阪メトロを経由し阪急へ 近畿日本鉄道は3月23日から、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)を経由した阪急電鉄とのICOCA連絡定期券を新たに発売し、同連絡定期券
-
2024.01.24 民鉄・公営・三セク 営業・事業・車両
近鉄 大阪メトロ線を経由、阪急線とのICOCA連絡定期券を新設
近畿日本鉄道は3月23日、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)線を経由した阪急電鉄線とのICOCA連絡定期券を新設する。
-
2024.01.24 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策
北大阪急行電鉄 3月23日にダイヤ改正
北大阪急行電鉄は3月23日、南北線延伸線(千里中央―箕面萱野間、2.5㌔)の開業に伴うダイヤ改正を実施する。
-
2024.01.23 その他業種分類 記録・調査・統計
月間日誌 23年12月
【国土交通省関係】 国土交通省が「鉄道における自動運転の導入・普及に関する連絡会」の第1回会合=導入状況などを関係者で共有、取り組みを促進へ(6日) 国交省が
-
2024.01.19 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策
プログラボ教育事業運営委員会 4月、東京に2校開校
プログラボ教育事業運営委員会(阪急 阪神ホールディングスグループのミマモルメなどで構成)は4月1日、「プログラボ 立川」(東京都立川市)、「同 晴海」(同中央
-
2024.01.15 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策
「民鉄キャリアトレイン」78社に拡大 人材の相互受け入れへ
日本民営鉄道協会などは10日、勤務場所の都合で就労継続が困難になる社員を民鉄各社が相互に受け入れる「民鉄キャリアトレイン」のスキームを、これまでの大手民鉄だけ
-
2024.01.11 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策
「民鉄キャリアトレイン」78社に拡大
就労継続が困難な社員を相互で受け入れるスキーム「民鉄キャリアトレイン」が10日から、日本民営鉄道協会、地方鉄道協会加盟の78社に拡大した。
-
2024.01.10 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策
ミマモルメ 「HH cross ID」との連携を開始
阪急阪神ホールディングスグループのミマモルメは、阪急阪神ホールディングスが運営するグループ共通ID「HH cross ID」との連携を開始する。
-
-
2023.12.20 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策
関西民鉄4社など QRコード乗車券サービス導入 24年6月めど
京阪電気鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)、大阪シティバスの5社は14日、2024年6月をめどにQRコードを活用した乗車券のサービ