国交省 25年度予算概算要求 航空局関係
羽田事故踏まえ安全強化【航空局関係】
空港整備勘定収支は、歳入、歳出とも3947億円(前年度予算3959億円)。一般会計(非公共予算)は85億4000万円(64億4000万円)で、このうち航空局政策経費31億6000万円(15億8000万円)、地方航空局経費22億9000万円(22億8000万円)、航空大学校30億9000万円(25億8000万円)を要求した。
羽田空港における航空機衝突事故を踏まえた安全対策、能登半島地震を教訓とした防災・減災対策を推進。衝突事故を受け、ヒューマンエラー防止、滑走路誤進入への注意喚起システムを強化する。能登空港では本格的な復旧工事を進め、同種の構造を持つ空港において調査、必要な対策を講じる。
空港整備では、羽田空港に670億円(662億円)。京浜急行電鉄空港線の引上線とJR東日本羽田空港アクセス線の基盤施設整備、地上支援車両の自動運転レベル4の実装を進めていく。
成田空港には159億円(156億円)。目標とする年間発着回数50万回に向け、B滑走路延伸、C滑走路新設などを推進する。
関西空港と伊丹空港は40億円(39億円)を要求。2025年の大阪・関西万博開催などに向け、神戸空港を含めた関西3空港全体の年間発着回数50万回の実現を目指す。中部空港は19億円(7億円)を充て、老朽化対策、完全24時間運用の実現に向けた整備を進める。
一般会計のうち、「空港受入環境整備等の推進」には前年度予算の約4倍の14億1000万円を充て、グランドハンドリングなど空港業務の人材確保、育成を急ぐ。
このほか、カーボンニュートラル推進、大阪・関西万博を契機に商用化が進むとみられる空飛ぶクルマ、日常生活での活用が見込まれているドローンなどの安全対策に予算を充てる。
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