京急 アステリアのデジタルコンテンツプラットフォーム「Handbook X」を採用
京浜急行電鉄は、規程集やマニュアルの完全電子化による業務効率化と環境保全の取り組みの一環として、ソフトウエア開発企業のアステリア(東京都渋谷区)のデジタルコンテンツプラットフォーム「Handbook X」を採用した。
京急では、運転取扱実施基準や社内規程といった7種類のマニュアルを運用。実務や法改正などに対応するため、年に5回程度の内容改訂を行いながら、全乗務員への浸透と徹底を図っている。
だが、1000㌻以上の規程集やマニュアルを全て紙で配布しており、改訂したページの差し替えに時間がかかっていた。また、勤務形態が不規則であるため一斉周知が困難で、全乗務員への改訂内容の周知が完了するまでに1週間程度を要してしまうという課題があった。
同社では「サステナビリティ基本方針」の下、環境保全への取り組みを積極的に進めており、ペーパーレス化にもつながることから、約800人の乗務員へのタブレットの支給を決定。紙で配布されている規程集やマニュアルを電子化して、閲覧権限なども統合的に管理できるコンテンツ管理システムの導入を検討していた。
コンテンツの登録から閲覧、共有までをアプリ上で完結する同フォームを採用。従来は印刷して配布していた1000㌻以上の規程集などを順次電子化する。新規マニュアルの共有が容易になったことから、乗り入れ運転している他社車両に関する動画マニュアルを新たに作成するなど、規程類のより一層の充実を図る。
将来的に同社では、定期的に実施している乗務員へのテストやアンケートも同フォームで運用して、問題作成や集計などを効率化する社員教育での活用も検討するほか、規程集などの完全電子化と迅速な情報共有、検索性の向上による業務効率化を見込む。
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