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京急 「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」事業化を正式決定

2024.04.04
複合ビルの完成イメージ(京浜急行電鉄提供)

 複合ビル29年度開業へ

 京浜急行電鉄は、東京都港区高輪3丁目地区(旧シナガワグース敷地)における「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」について、事業化を正式決定した。2025年度にオフィスや商業施設、ホテル、MICE(カンファレンス、多目的ホール)などを備えた複合ビルの新築工事に着手。29年度の開業を予定する。また、共同事業者であるトヨタ自動車とも正式に、土地持ち分の一部譲渡などに関する契約を締結した。

 

 共同事業者・トヨタと契約締結も

 品川駅西口地区では、昨年6月に都市再生機構(UR)が施行者となる「品川駅西口土地区画整理事業」が国土交通大臣の事業計画認可を受け、今年2月にURから仮換地指定がなされた。

 今回の計画地はその一角で、敷地面積約2万3600平方㍍の場所に、地上29階・地下4階建て、高さ約160㍍の複合ビル(延べ床面積約31万3100平方㍍)を建設。オフィス、商業施設、ホテル、MICEなどの機能を持たせる。総事業費は約2400億円を見込む。

 同ビルは、上層部(23~29階)にラグジュアリーホテル、7~22階にオフィス、5、6階にカンファレンス、1~4階と地下1階に商業施設、地下1、2階に多目的ホールが入居予定。オフィスの一部はトヨタが取得し、新東京本社を置く予定。

 トヨタとは3月27日付で、当該土地持ち分の一部譲渡、品川駅西口地区のまちづくり推進のため、複合ビルを共同で建設・運営する契約を新たに締結した。最終的なビルの持ち分割合は、京急75%、トヨタ25%。

 京急ではこのほか、品川エリアで連続立体交差事業(29年度事業完了予定)、駅街区(現線路跡地開発、36年度までに順次竣工〈しゅんこう〉予定)などを推進している。

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