交通新聞社 電子版

墨滴 1月26日付

2024.01.26

 2日夕に羽田空港で発生した航空機衝突事故。この影響で、同空港C滑走路は閉鎖され、事故機撤去などを終えた8日0時に運用が再開された▼利用できる滑走路が1本少ない3本となったことで、この間離着陸できる容量が減少し航空機の欠航や遅延が発生した。JR各社は航空機欠航分を補完する形で新幹線や新幹線接続の特急などを臨時に運転。バス各社も事故影響による到着空港変更で2日に当該空港から拠点駅までの臨時便を、その後も羽田への到着遅延を受けた臨時便や増便のバスを走らせた▼空港アクセスの鉄軌道である東京モノレールや京浜急行電鉄も、空港での旅客滞留を懸念した国土交通省の要請を受け、23時台、0時台に羽田空港を発車する臨時列車を設定した▼京急では3日午後の要請を受け、同日終電後に臨時列車を運転。要請から発車までに要した時間は10時間弱だった。この間に翌日の車両や乗務員運用、夜間工事の状況などを確認し、必要な車両と乗務員を手配。同社では「危機対応のため、チームとして普段から関係部署間ですぐ連携を取れる状態にしている」そうだ▼新幹線やバスの指定が取りにくい時期、さらに近郊列車もコロナ禍を経て夜間の本数が減少している。臨時列車の存在が帰路の苦労を減らし、年末年始の思い出が楽しいまま守られたケースもあったのでは。

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