JR九州 24年3月期第1四半期決算 3期連続の増収、大幅な増益
JR九州は8日、2024年3月期第1四半期連結決算を発表した。コロナ禍からの回復に伴う鉄道事業やホテル業、流通業の収入増により、3期連続の増収、大幅な増益に。関係会社株式売却益を特別利益に計上し、四半期純利益は過去最高となったが、営業利益、経常利益はコロナ禍前の2018年度と比べ8割程度の水準にとどまった。通期の業績予想と配当予想は5月11日発表の数値から変更ない。
運輸サービスは、定期外を中心に鉄道利用が回復し、売上高385億5700万円(前年同期比22・7%増)、セグメント利益58億9600万円(147・0%増)。単体の鉄道運輸収入は342億1500万円(24・0%増)で、このうち新幹線は131億800万円(45・3%増)、在来線は211億500万円(13・6%増)。全体ではコロナ禍前の約9割の水準に戻っている。
不動産・ホテルは、保有資産の売却収入減の一方、ホテルの客室単価や稼働率の上昇などにより、売上高317億3900万円(2・7%減)、セグメント利益66億8600万円(28・9%増)。ホテル業は売上高が6割以上増加し、営業損益が前期の1億4000万円の赤字から8億3900万円の黒字に転換した。
流通・外食は、売上高144億2100万円(17・2%増)、セグメント利益6億3300万円(前期は1300万円の赤字)。鉄道需要増に伴うコンビニエンスストア、土産品店の増収が寄与した。
建設は、工事減で売上高153億1900万円(6・1%減)、セグメント損失5億9500万円(1億8400万円悪化)。ビジネスサービスは、売上高177億1600万円(5・5%増)、セグメント利益9億8100万円(1・2%減)だった。
【JR九州(連結)】8日
売 上 高97,920( 8.2)
営業利益13,488( 71.1)
経常利益13,717( 60.3)
四半期純利益17,782( 157.1)
単位百万円、カッコ内増減%
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