24年3月期決算 ANAホールディングス
国際線好調で営業利益最高【ANAホールディングス】
国際線旅客収入が過去最高となり、国内線旅客収入を初めて上回るなど旺盛な旅客需要に支えられ、営業利益は過去最高に。期末配当は5期ぶりの復配で、1株当たり30円の予想から20円増額の50円とした。次期は過去最高の売上高を見込むが、減免措置や補助金の減少、コロナ禍で抑制していた整備機会の増、人財投資などで各利益は減益となる見通し。
航空事業は国内レジャーと訪日需要が大きく回復し、売上高1兆8695億5200万円(前期比21・4%増)、セグメント2079億7500万円(67・5%増)。
旅客数は、国際線69・4%増、国内線18・0%増、LCC(格安航空会社)20・2%増。旅客収入は、国際線68・0%増、国内線21・8%増、LCC52・9%増。貨物は、半導体・電子機器、自動車関連などが減少し、輸送重量15・6%減、収入49・5%減。
航空関連事業は、外国航空会社からの空港地上支援業務の受託増で売上高2988億2000万円(20・9%増)、セグメント利益67億6900万円(190・3%増)。旅行事業は、前期に支援策があった反動などで国内は落ち込んだが、海外旅行がけん引し、売上高785億4100万円(6・4%増)、セグメント利益13億7100万円(前期は2億7700万円の赤字)。
商社事業は、空港物販店や免税店が好調で売上高1179億1900万円(14・2%増)、セグメント利益45億7400万円(30・3%増)。その他は不動産関連、空港設備保安管理事業などの取り扱いが増えたが、人件費がかさみ売上高412億4400万円(8・3%増)、セグメント利益5億4600万円(8・8%減)。
次期の業績予想は売上高2兆1900億円(6・5%増)、営業利益1700億円(18・2%減)、経常利益1600億円(22・9%減)、当期純利益1100億円(30・0%減)。
=4月26日発表=
【ANAホールディングス(連結)】4月26日
売 上 高2,055,928( 20.4)
営業利益207,911( 73.2)
経常利益207,656( 85.7)
当期純利益157,097( 75.6)
単位百万円、カッコ内増減%
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