23年3月期決算 名古屋鉄道
収支改善で各利益大幅増【名古屋鉄道】
レジャー・サービス事業や交通事業の需要回復に加え、不動産事業の好調を受けて2期連続の増収に。鉄道電力料を中心とした動力費が増加した一方、交通事業などの収支改善で各利益は大幅に増加した。次期も増収増益を見込む。
交通事業は、燃料費の増加があったものの、行動制限の緩和に伴い輸送人員が回復したことで売上高1324億8300万円(前期比14・5%増)、セグメント利益46億1400万円(前期は49億6000万円の赤字)。単体の鉄軌道輸送人員は定期2・6%増、定期外23・6%増、合計8・3%増。旅客運輸収入は定期2・1%増、定期外28・2%増、合計14・8%増。
運送事業は、海運事業の旅客需要回復などで売上高1369億9800万円(1・7%増)、セグメント利益33億9800万円(10・1%増)。不動産事業は、分譲マンション販売の引き渡し戸数の増加に加え、投資先の不動産ファンドからの配当収入もあり、売上高966億9600万円(8・1%増)、セグメント利益138億3000万円(24・8%増)。
レジャー・サービス事業は、観光需要の回復や全国旅行支援の効果で売上高810億4900万円(70・4%増)、セグメント損失3億7500万円(80億1000万円改善)。流通事業は、百貨店業などは増収だったが、輸入車販売業の減益で赤字幅が拡大し、売上高662億6300万円(2・5%増)、セグメント損失24億7500万円(4億2000万円悪化)。
航空関連サービス事業は、航空整備事業の受注増や機内食事業の需要回復により売上高255億7800万円(9・5%増)、セグメント利益13億4600万円(7・4%減)。その他の事業は、設備工事やシステム関連の受注増で売上高500億7000万円(7・5%増)、セグメント利益26億1900万円(32・9%増)。
次期の業績予想は売上高5880億円(6・6%増)、営業利益265億円(16・6%増)、経常利益275億円(4・3%増)、当期純利益210億円(11・4%増)。期末配当は1株当たり5円増額し、25円を見込む。=11日発表=
【名古屋鉄道(連結)】11日
売上高551,504( 12.3)
営業利益22,731(675.1)
経常利益26,362(100.7)
当期純利益18,850(101.2)
単位百万円、カッコ内増減%
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