JR東日本 24年3月期第1四半期決算
全セグメント増収増益
JR東日本は7月28日、2024年3月期第1四半期連結決算を発表した。新型コロナウイルスの5類移行などに伴う需要の回復傾向が鮮明で、全てのセグメントが増収増益に。増収は3期連続となり、各利益も増益の決算となった。コロナ禍からの回復による単体の運輸収入の増収額は約535億円。通期の業績予想と配当予想は4月27日発表の数値を据え置いている。
運輸事業は、定期外収入を中心に鉄道運輸収入が増加したことなどから、売上高4515億8100万円(前年同期比11・5%増)、セグメント利益458億2000万円(193・1%増)。単体の鉄道運輸収入は4014億円(21・1%増)で、このうち新幹線は1216億円(42・6%増)、在来線は2798億円(13・7%増)。全体では、コロナ禍前の約90%の水準に戻っている。
運輸収入の各項目別増減は、新幹線が定期7・4%増、定期外45・0%増、在来線が定期6・0%増、定期外18・4%増。新在計は定期6・1%増、定期外27・6%増。関東圏の在来線は13・5%増(定期6・2%増、定期外18・1%増)、その他エリアは16・6%増(定期2・3%増、定期外23・8%増)。
運輸収入のうちコロナ禍からの回復による増収額は約535億円。内訳は、定期外が新幹線で約270億円、在来線の関東圏で約200億円、その他のエリアで約20億円、定期が約45億円となっている。
流通・サービス事業は、鉄道利用の回復に伴うエキナカ店舗の売り上げの増加などから、売上高940億4000万円(15・1%増)、セグメント利益104億3500万円(105・8%増)。
不動産・ホテル事業は、駅ビルの売り上げやホテルの利用が増加したことなどから、売上高936億800万円(11・4%増)、セグメント利益196億100万円(19・3%増)。
その他事業は、IT・Suica事業のクレジット、電子マネー、ICカード関連がいずれも増収となったことなどにより、売上高536億8200万円(19・1%増)、セグメント利益40億6800万円(65・8%増)だった。
【JR東日本(連結)】7月28日
売 上 高629,472( 12.9)
営業利益80,176( 99.0)
経常利益67,490( 159.7)
四半期純利益44,813( 136.8)
単位百万円、カッコ内増減%
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