23年3月期決算 京王電鉄
運輸業回復で増益【京王電鉄】
コロナ禍の行動制限緩和により全セグメントで増収となり、各利益は大幅な増益となった。次期は不動産、ホテルなどのけん引で増収となるものの、水道光熱費、人件費などの費用増で、営業利益、経常利益は減益を見込む。今秋に予定する鉄道旅客運賃改定の影響は含めていない。
前期の営業利益は7億4000万円だった。
運輸業は、鉄道、バス、タクシーの各事業とも回復が進み、売上高1111億9300万円(前期比12・1%増)、セグメント利益39億2900万円(前期は26億9900万円の赤字)。単体の鉄道輸送人員は定期7・2%増、定期外14・9%増、合計10・5%増。旅客運輸収入は定期4・4%増、定期外15・8%増、合計11・0%増。
流通業は、人流の回復や昨年3月に開業した商業施設「ミカン下北」の通期寄与などで売上高1028億3300万円(6・1%増)、セグメント利益39億2500万円(93・7%増)。不動産業は、分譲マンションの売り上げ増などで売上高528億4100万円(11・9%増)、セグメント利益120億9000万円(15・5%増)。
レジャー・サービス業は、10月以降の水際対策緩和や全国旅行支援が寄与し、売上高527億5200万円(59・9%増)、セグメント損失21億7300万円(112億6800万円改善)。その他業は売上高647億1100万円(3・5%増)、セグメント利益は粗利減で44億7800万円(12・9%減)。
次期の業績予想は、売上高3680億円(6・0%増)、営業利益210億円(2・2%減)、経常利益197億円(9・5%減)、当期純利益158億円(20・5%増)。
=12日発表=
【京王電鉄(連結)】12日
売上高347,133( 15.8)
営業利益21,479( ―)
経常利益21,772(305.7)
当期純利益13,114(134.8)
単位百万円、カッコ内増減%
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