JR西日本 24年3月期第2四半期決算 3期連続増収、各利益も増益
JR西日本は10月31日、2024年3月期第2四半期連結決算を発表した。コロナ禍の影響縮小に伴う利用回復のほか、インバウンド需要も増加し、3期連続の増収に。コスト構造改革の取り組みも深度化し、各利益も増益となった。運輸収入は、コロナ禍前(19年度)の約9割まで回復。中間配当は増配。通期の業績予想は、利用の回復や、資源価格が想定を下回って推移したことを踏まえて、8月1日発表の数値を上方修正している。
コスト構造改革は、安全に関する施策を着実に実施した上で深度化。通期目標のコスト310億円減に対して、第2四半期で140億円減(前期比20億円減)と計画通りに進捗(しんちょく)した。四半期純利益は、前期の税制特例適用の反動もある中で増益となった。
モビリティ業は、鉄道の利用増加などで売上高4656億円(前期比23・7%増)、セグメント利益705億円(477・5%増)。単体の鉄道運輸収入は4071億円(27・0%増)で、内訳は新幹線2143億円(36・7%増)、在来線1927億円(17・7%増)。
鉄道運輸収入の項目別増減は、新幹線が定期4・6%増、定期外37・9%増、在来線が定期3・2%増、定期外26・6%増。在来線のうち近畿圏は16・8%増(定期3・6%増、定期外26・2%増)、その他エリアは20・4%増(定期1・2%増、定期外27・7%増)。
流通業は、コンビニエンスストアや土産店、宿泊特化型ホテル「ヴィアイン」などが好調に推移し、売上高962億円(27・4%増)、セグメント利益67億円(62億円増)。
不動産業は、住宅販売の増加やショッピングセンターの個人消費回復、ホテル宿泊需要の伸びにより、売上高1021億円(12・1%増)、セグメント利益212億円(33・2%増)。
旅行・地域ソリューション業は、旅行需要の回復などで売上高950億円(52・0%増)、セグメント利益65億円(108・6%増)。その他業は、売上高108億円(1・4%減)、セグメント利益5億円(65・3%減)。
中間配当は1株当たり57・5円(直近の配当予想比7・5円増)、期末配当は同57・5円(同7・5円増)。
修正後の通期業績予想は、売上高は1兆5850億円(修正前比4・8%増、前期比13・6%増)、営業利益1400億円(21・7%増、66・7%増)、経常利益1255億円(26・1%増、70・5%増)、当期純利益800億円(20・3%増、9・6%減)。
【JR西日本(連結)】10月31日
売上高769,902( 24.8)
営業利益106,292(214.0)
経常利益98,458(255.4)
四半期純利益67,143( 4.1)
単位百万円、カッコ内増減%
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