日本鉄道車両機械技術協会 23年度定時総会 新会長に佐藤氏
日本鉄道車両機械技術協会(JRMA)の本年度定時総会が12日、会員ら約200人が出席して東京都内で開かれた。今総会で中井佐敏会長(JR東日本テクノロジー顧問)が辞任し、総会後の理事会で新会長に佐藤裕JR東日本テクノロジー会長が就任した。
総会冒頭、中井会長は「コロナ禍が落ち着き、鉄道輸送も回復基調にある中、鉄道各社は輸送の安全やお客さまへのサービスに取り組みながら、新たな事業展開、経営資源シフトなどの施策に取り組んでいる。当協会は7月1日で発足30年を迎え、業界の成長、会員の情報共有にいささかなりとも貢献できたのではと思う。今後とも積極的な参加をお願いしたい」とあいさつした。
議事では、前年度の事業報告と決算の承認後、本年度の事業計画で▽安全性向上や技術革新・先進技術への取り組み▽技術継承のための教育訓練▽会員の活動を広げる取り組み▽資格認定や教育活動――などを推進することを挙げた。
具体的には、技術基準の改正案など先進技術の鉄道への応用に関する調査検討や、技術継承・発展のための地方鉄道などでの研修、データ活用による検修業務効率化などを推進する。9月には30周年記念誌を発行する。
役員については理事10人が交代。総会後の理事会で、新たな副会長の1人に毛利裕明阪急電鉄執行役員・都市交通事業本部副本部長を選出。中井氏と前専務理事の廣瀬道雄氏に顧問を委嘱した。
総会後の懇親会では、佐藤新会長が「これからの鉄道事業は、新しい技術を取り入れ、新しい生活モードにどう対応していくかが大事だと思う。過去からの技術を大事にしている業界、それを大事にしつつ新しい時代に合った技術で何ができるか模索しながら、新時代の協会にふさわしい形にしていきたい」と述べた。
総会後の協会表彰者は次の通り(敬称略、所属・肩書は申請・発表時)。
【特別功績賞】
椎橋章夫(JR東日本メカトロニクス顧問)▽吉江則彦(京都駅ビル開発監査役)
【功労賞】
井原禎之(JR北海道)▽岡崎友博(札幌交通機械)▽神孫子博(JR東日本テクノロジー)▽佐藤昭良(JR東日本メカトロニクス)▽田辺隆男(同)▽大竹房夫(同)▽小野道晃(JR東日本ビルテック)▽工藤慎一(JR東日本テクノロジー)▽桜木勝茂(総合車両製作所)▽滝沢和浩(JR長野鉄道サービス)
中村成司(新幹線エンジニアリング)▽川島勝(JR東海)▽林和也(東海交通機械)▽岡田信之(日本車輌製造)▽井林啓一(名古屋鉄道)▽中茂樹(JR西日本新幹線テクノス)▽原之園彰二(JR西日本)▽伊藤務(三菱電機エンジニアリング)▽中村薫(JR西日本)▽松原好臣(JR四国)▽松本勝徳(JR九州エンジニアリング)▽森篤二(JR西日本新幹線テクノス)
【功績賞】
鈴木正毅(総合車両製作所)▽岡本誠司(東京都交通局)▽則直久(JR西日本)▽中山修一(日本鉄道車両機械技術協会)▽花香博(メトロ車両)▽吉田誠(元日本鉄道車両機械技術協会)▽田村叡(日本鉄道車両機械技術協会)▽生田喜昭(同)▽佐藤正信(同)
【優秀技能賞】
吉田之彦(北海道ジェイ・アール運輸サポート)▽今井源信(JR北海道)▽武田勝(JR東日本)▽後藤哲也(同)▽五十嵐登(JR東日本メカトロニクス)▽帯金一成(小田急電鉄)▽梶川隆雄(東急電鉄)▽川杉惠一(JR東日本メカトロニクス)▽河村勇治(同)▽小島昌(JR東日本テクノロジー)▽斉藤尊司(JR東日本)▽谷田昌志(東武インターテック)▽中村俊也(JR東日本)▽橋本正高(JR東日本ビルテック)▽前出邦夫(総合車両製作所)
中村政賢(東海交通機械)▽岩田康成(JR東海)▽山口静男(東海交通機械)▽坊農勝彦(JR東海)▽岩戸道明(東海交通機械)▽稲葉正和(静岡鉄道)▽川端祐輔(日本車輌製造)▽土屋幸紀(名古屋鉄道)▽根来勝(JR西日本)▽内田秀明(同)▽眞弓哲治(近畿日本鉄道)▽泰中直樹(南海電気鉄道)▽坂本渉(JR西日本テクノス)▽田中浩樹(JR西日本テクシア)▽永冨圧司(同)▽本間悟(JR四国)▽田辺忍(JR九州)▽神代洋一(JR西日本新幹線テクノス)▽山住幸博(JR西日本)
【R&m賞・優秀賞】
「車両情報監視・分析システム(TIMA)を活用した新たな予兆活動について(第一報)」=福永恵輔(東京地下鉄)▽「機械状態監視システムの開発」=櫃本学、佐藤優一、長沢大介、香川剛志(JR東海)▽「AU711型空調不具合防止に関する研究」=松井和将、立松克樹、野嶋良雄、篠原伸正(同)▽「車内凶悪犯罪発生時の乗客被害を軽減するために」=鈴木剛志、瀧浪遼、西佳帆(小田急電鉄)▽「時系列データを活用したメンテナンス手法の考察」=吉田京平、高橋健、黒田啓紀、仁熊永生(JR東日本)
【同・特別賞】
「岡山支社における駅設備の大雨冠水対策」=上池雄一郎、山根崇史(JR西日本)▽「部品塗装ロボット『コペル』の開発」=田辺努、山本将也、有村直樹(JR九州エンジニアリング)、高岡翔(安川電機)
【30周年記念感謝状】
守田光雄(日本鉄道車両機械技術協会・前専務理事)▽衣笠善雄(同・元専務理事)▽坂本龍治(同)▽鈴木勝美(同・元顧問)▽市川誠(三 菱電機プラントエンジニアリング社長)
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24年3月期第3四半期決算 小田急電鉄
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2024.02.15 民鉄・公営・三セク 決算・財務
24年3月期第3四半期決算 東京地下鉄(東京メトロ)
【東京地下鉄(東京メトロ)】 連結売上高2911億3000万円(前年同期比13・5%増)、営業利益646億6400万円(165・8%増)、経常利益567億40
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2024.02.15 民鉄・公営・三セク 決算・財務
24年3月期第3四半期決算 西日本鉄道
【西日本鉄道】 連結売上高3037億4900万円(前年同期比19・9%減)、営業利益183億2000万円(7・0%減)、経常利益186億2300万円(11・2
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2024.02.15 民鉄・公営・三セク 決算・財務
近鉄グループホールディングス 24年3月期第3四半期決算
近鉄グループホールディングスは14日、2024年3月期第3四半期決算を発表、連結売上高は不動産業を除く各事業で増収増益となったことで1兆2173億9700万円
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2024.02.14 民鉄・公営・三セク 決算・財務
24年3月期第3四半期決算 東武鉄道
【東武鉄道】 連結売上高4667億1800万円(前年同期比4・3%増)、営業利益614億600万円(35・1%増)、経常利益603億3500万円(36・4%増
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2024.02.14 民鉄・公営・三セク 決算・財務
24年3月期第3四半期決算 阪急阪神ホールディングス
【阪急阪神ホールディングス】 連結売上高7363億8700万円(前年同期比2・8%増)、営業利益905億3300万円(21・5%増)、経常利益948億1200
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2024.02.14 民鉄・公営・三セク 決算・財務
24年3月期第3四半期決算 京阪ホールディングス
【京阪ホールディングス】 連結売上高2055億3000万円(前年同期比13・4%増)、営業利益280億8100万円(60・7%増)、経常利益275億5300万
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2024.02.14 小売・流通・物流・通運・自動車 決算・財務
24年3月期第3四半期決算 丸運
【丸運】 連結売上高338億5000万円(前年同期比3・0%減)、営業利益3億4300万円(80・7%増)、経常利益4億6500万円(38・1%増)、四半期純
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2024.02.14 小売・流通・物流・通運・自動車 決算・財務
24年3月期第3四半期決算 日本石油輸送
【日本石油輸送】 連結売上高253億8400万円(前年同期比1・0%減)、営業利益6億1000万円(23・7%減)、経常利益8億500万円(19・2%減)、四
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2024.02.14 その他業種分類 記録・調査・統計
ウイークリー・メモ 24年2月5~11日
◇2月5日(月) ◇6日(火)=JR東 日本が輸送安定性の向上や業務革新に向けて推 進している信号システム・業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)の取